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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜メンフィルの罠〜
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んでいた。



〜待機室・特務支援課側〜



「シルヴァン陛下が怒り出した時は会議はどうなってしまうのかと肝を冷やしましたが、すぐに収まってよかったですね。」

「はい……でも、ヴァイスハイト陛下も仰っていましたが、シルヴァン陛下、ちょっと意地悪じゃありませんか?処罰の件を説明する前に予めアルフィン皇女殿下がメンフィル帝国の処罰を受ける前からリィンさんに想いを寄せていた事を説明していたら、大公閣下達もシルヴァン陛下達の事を誤解しなかったと思いますし。」

「ま、メンフィルにとって賠償の件で意見できるのはレミフェリアのみの上、実際内戦の件に関してレミフェリアは”部外者”だから、わざわざ詳しい説明をしてやる義理はないと思ったんじゃねぇのか?」

一方その頃会議の様子を端末で見守っていたノエルは安堵の溜息を吐き、ジト目で呟いたユウナの指摘にランディは疲れた表情で答え

「……いえ……もしかしたらだけど、アルフィン皇女殿下の件でレミフェリアにメンフィルの事をわざと誤解させて怒らせたのはシルヴァン陛下のレミフェリアに対する”罠”かもしれないわ。」

「”罠”ですか?」

「今のやり取りだけで、シルヴァン陛下はアルバート大公閣下達にどんな”罠”をかけたんだ?」

シルヴァン皇帝の狙いを悟ったエリィは複雑そうな表情で呟き、エリィの言葉が気になったティオは首を傾げ、ロイドは戸惑いの表情で訊ね

「恐らくシルヴァン陛下の狙いは―――」

ロイドの疑問にエリィは真剣な表情で答え始めた。



〜同時刻・待機室・紅き翼側〜



「”内戦の件に関してレミフェリアは部外者である事を自覚させると同時に、レミフェリアがアルフィン皇女殿下がリィン君の専属の使用人兼娼婦を務める事を処罰としているメンフィルを責める事―――つまり、レミフェリアがあからさまにエレボニアを擁護する事で各国のVIP達にレミフェリアは公平性を欠けている為中立の立場としてメンフィルがエレボニアに要求する賠償内容に意見する資格はないのではないかという疑念を抱かせる為”だと思うよ。」

「そ、それって……!」

「内戦の件も関係している賠償内容に内戦の件に関しては部外者であるレミフェリアを牽制すると共に、レミフェリアの賠償内容に関する発言権を失わせる為の”罠”か……!」

「もし、各国―――エレボニアを除いたVIP達がレミフェリアは”中立の立場として相応しくない”と認めざるを得ない状況になってしまったら、賠償内容に対する反論や緩和の為の意見はオリヴァルト殿下達のみで行うしかなくなりますね……」

同じ頃トワはその場にいる全員にエリィと同じ説明をし、トワの説明を聞いてある事を察したエリオットは驚きの表情を浮かべ、ユーシスは厳しい表
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