西ゼムリア通商会議〜メンフィルの罠〜
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達と同様の人権はあるし、手柄を立てたりメンフィルに何らかの貢献をすればそれらに対して正当に評価している。」
「その”手柄”が第三機甲師団をヴァイスラント新生軍に合流するように第三機甲師団を率いているゼクス将軍を説得した事もそうですが、エレボニアの皇家の一員でありながら今までメンフィル帝国軍の一員としてエレボニア帝国軍と戦った事によるメンフィル帝国への”貢献”を評価した結果、アルフィン皇女殿下はメンフィル帝国から”子爵”の爵位を授かられたのですか……」
オリヴァルト皇子とミルディーヌ公女の説明を聞いたルーシー秘書官は驚きの表情で声を上げた後信じられない表情を浮かべ、アルバート大公は気まずそうな表情で呟き、シルヴァン皇帝とアリシア女王はそれぞれ静かな表情で呟いた。
「フッ、シルヴァン皇帝も人が悪いな。予めアルフィン皇女がリィンに対してどういう想いを抱えていたかを説明してやれば、セイランド秘書官が”道化”を演じる事もなかったというのに。」
「フン、内戦の件では完全に”部外者”であるレミフェリアの代表者達にそこまで気遣う必要もないし、それ以前に情報収集を怠っていたレミフェリアが悪い。」
「確かにそうですね。内戦時リィン君とアルフィン皇女は共に”紅き翼”として内戦終結の為に活動していた事もそうですけど、リィン君が貴族連合軍に拉致されていたアルフィン皇女を単身で救出した事もちょっと調べればすぐにわかりますし、アルフィン皇女がリィン君に恋心は抱いていなくても、内戦の件で感謝している事やユミルの件で責任を感じている事でアルフィン皇女がリィン君専属の使用人兼娼婦になる事についてそれ程抵抗感がない事の推測は簡単にできますものね。」
「……返す言葉もありません………」
「……ッ!―――シルヴァン陛下、事情も知らずに一方的に貴国に対して失礼な事を口にしてしまった事、誠に申し訳ございませんでした。」
(先輩………)
(アルフィン皇女殿下の処罰の件でレミフェリアの代表者に”メンフィル帝国の事をわざと誤解させた事”にシルヴァン陛下が先程口にされた”レミフェリアは部外者”と言う指摘。恐らくシルヴァン陛下の狙いは―――)
苦笑を浮かべたヴァイスの指摘にシルヴァン皇帝は鼻を鳴らして呆れた表情で答え、シルヴァン皇帝の意見にルイーネは同意して苦笑しながらアルバート大公とルーシー秘書官を見つめ、アルバート大公は重々しい口調で答え、ヴァイスの指摘から自分はシルヴァン皇帝によってわざと怒らされた事に気づいたルーシー秘書官は悔しそうな表情で唇を噛み締めた後すぐに気を取り直してシルヴァン皇帝に向けて頭を深く下げて謝罪をし、その様子をクローディア王太女が複雑そうな表情で見つめている中シルヴァン皇帝の意図についてアリシア女王は目を伏せて考え込
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