西ゼムリア通商会議〜メンフィルの罠〜
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達と共に戦い、エレボニアの兵達の命を自らの手で葬った事もあったとの事ですし、先日の大戦でもリィンさんがヴァンダイク元帥を討つ為の支援も行っていたとの事です。」
クローディア王太女の質問に答えたシルヴァン皇帝の話を聞いてアルフィンがメンフィル帝国軍に所属した事等が初耳のルーシー秘書官は信じられない表情で声を上げ、ルーシー秘書官の疑問にセドリックが辛そうな表情で答えた。
「ア、アルフィン皇女殿下―――――エレボニアの皇家の方が何故メンフィル帝国軍に所属して祖国の兵達を……………………」
「……アルフィン皇女殿下の件で先程から気になっておりましたが、この書面の最後に書かれている”戦争勃発前に実行済みのアルフィン皇女の処罰”とは一体どういう事ですか?」
セドリックの説明を聞いたルーシー秘書官が困惑している中、アルバート大公は厳しい表情でシルヴァン皇帝に訊ねた。
「戦争勃発前に内戦の件での賠償をエレボニアの要求した際に、賠償内容の一部としてアルフィン皇女の廃嫡並びにその身柄をメンフィルに引き渡し、メンフィルに身柄を引き渡されたアルフィン皇女がメンフィルによって処罰されることを一切の反論なく受け入れる事がある。」
「アルフィン皇女殿下は内戦で犯したメンフィルに対する自身の罪を償う為に自身の判断でエレボニアを出奔され、リベールのロレント市郊外にある我が国の大使館を訪問し、その際にアルフィン皇女の対応をしたリウイ陛下の判断によってアルフィン皇女の身柄は処罰内容の関係もあってリィンの下へと送られ、その後はリィン達と共にメンフィル帝国軍の一員として活動されているのですわ。」
「そんな………!何故、メンフィル帝国は内戦の件でアルフィン皇女殿下にまでメンフィル帝国が決めた処罰を受けさせる事を求められたのですか!?」
シルヴァン皇帝とセシリアの説明を聞いたルーシー秘書官は悲痛そうな表情を浮かべた後怒りの表情を浮かべて反論した。
「”何故”、だと?レミフェリアは今回の戦争勃発の原因の一つとして、内戦の最中アルフィン皇女がアルノール皇家と縁がある貴族にして、アルフィン皇女自身も心から信頼できる数少ない友人の実家であるシュバルツァー家を頼ってメンフィル帝国領であるユミルに身を隠し、その結果アルフィン皇女の拉致を目的に前アルバレア公であるヘルムート・アルバレアが猟兵達にユミルを襲撃させた事である事すらも把握していないのか?」
「確かにその件は把握しておりますが、何故貴国はアルフィン皇女殿下にまでユミル襲撃の責任を取る事を求められたのですか?この場合、責任を取る事を求められるのは猟兵達にユミル襲撃を指示した前アルバレア公と、アルフィン皇女殿下がユミルに身を隠さなければならない事態を起こした貴族連合軍の首魁である前カイエン公で
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