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展覧会の絵
第八話 絞首台のかささぎその十
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かも知れない。そして逆かも知れない」
「自然を見ておらず」
「処刑を見ているかも知れない」
 その場合も有り得るというのだ。カササギが見ているものはだ。
 そしてだ。十字はその場合についてこう話したのだった。
「それならどう思って見ているかだね」
「人の処刑を」
「普通のカササギなら何でもなく見ている」
 自分の世界のことではないからだ。まさにただの風景画に過ぎないというのだ。カササギにとっては。
「けれど。そうでないのなら」
「普通のカササギでないのなら」
「そう。その場合はどう思っているのかな」
 こう言うのだった。そのカササギを見ながら。
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