第六十六話 感染症の怖さその七
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「それで革命なんて起こったら」
「物凄い数の人が死んで」
「それで出来る国はソ連とかよ」
「あのスターリンの」
「嫌でしょ、そんなの」
「ええ、絶対にね」
咲もそれはと答えた。
「あんな国になるなら」
「そうでしょ、だから過激派もよ」
「要注意ね」
「そう、だから警察を信用すべきで」
「悪く言う人に気をつけろ」
「そもそも真っ当に生きていたら警察なんて怖くないでしょ」
「それはね、悪い人を取り締まるところだから」
咲は世間一般の考えから答えた。
「それじゃあね」
「そうだからね」
それでとだ、咲も答えた。
「悪く言うってことは」
「何か悪いことをしている」
「そうよ、ヤクザ屋さんかね」
「運動家ね」
「公安がどうとか言っても」
公安警察である。
「私達何もないでしょ、普通に政府とか政治家をどうか言ってもね」
「何もないわね」
「言論の自由だし」
日本はというのだ。
「公安が監視しているのがそれこそ過激派だし」
「じゃあ公安を悪く言うのって」
「過激派かね」
他ならぬ彼等か、というのだ。
「そのシンパか無闇に政府が嫌いか」
「そうした人達ね」
「最後はまだいいわ」
無闇に政府が嫌いな輩はというのだ。
「けれど過激派そのものか」
「シンパは」
「そうよ」
本当にというのだ。
「洒落になっていないから」
「気をつけることね」
「そうしてね、だから警察を呼ぶことはね」
いざという時はというのだ。
「いいのよ」
「そうなのね」
「ヤクザ屋さんは勿論ね」
「過激派もなのね」
「警察を警戒しているから」
「悪いことしているから」
過激派にしても同じだ、法律に触れることをしているという意味では彼等もヤクザ者と変わりはないのだ。
「だからね」
「警察呼べばいいのね」
「ええ、自分の身を守るのは自分だけれど」
それでもというのだ。
「警察を頼ってもね」
「いいのね」
「それで相手が本当に犯罪者でね」
それでというのだ。
「警察に捕まったらね」
「いいことね」
「ええ、警察が来てね」
そのうえでというのだ。
「そうなったらね」
「犯罪者が捕まって」
「それで裁判になってよ」
「刑務所に入るなら」
「いいし。いざという時はね」
「通報もなのね」
「いいわよ」
非常にという言葉だった。
「そのことも覚えておいてね」
「そうしていくわね」
「警察を頼るのもいいのよ」
自分を守る為にはだ。
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