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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 
第十一幕その九

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「こちらの方がかなりいいよ」
「しかも日本は計画的に捕鯨してるしね」
「環境にも気を使ってるから」
「乱獲もしないし」
「問題ないね」
「そうだよ、そうしたあらゆる面から見てね」
 そうしてというのです。
「僕もいいと思うよ」
「日本の捕鯨はいい」
「先生は捕鯨賛成派だね」
「それも最初から」
「そうだよ、捕鯨はいいんだよ」
 先生は心から皆にお話しました。
「本当にね」
「そうだよね」
「じゃあ僕達も食べていいね」
「そして文化でもあるし」
「文化も楽しむことね」
「そうだよ、それとね」
 先生はさらにお話しました。
「昭和の頃はこうした鯨料理は日本ではよく食べたんだ」
「当時の日本人の貴重な蛋白源でしたね」
 トミーが応えました、彼も王子もお静さんも先生や皆と一緒に卓を囲んでいてそうしてお鍋を食べています。
「昭和の頃は」
「五十年代までね」
「そうでしたね」
「だからね」
 それでとです、先生はお話しました。
「ご夫婦もだよ」
「食べておられたんですね」
「そうなんだ」
「そうですよね」
「鯨のステーキに竜田揚げにってね」
「お刺身に」
「そしてこのハリハリ鍋もだよ」
 こちらもというのです。
「沢山の人が食べていたんだ」
「そうでしたね」
「だからね」 
 先生はまたお肉を食べて言いました。
「ご夫婦もお好きかもね」
「昭和の頃はもっと普通に食べていたんだね、鯨を」
 ここでダブダブは思いました。
「そうだったんだね」
「そうよね」
 ポリネシアも言いました。
「捕鯨反対とか誰も言ってなかったし」
「日本も色々制限せざるを得なかったしね」
 トートーはその時のことを思って言いました。
「世界的に言われていて」
「けれどそれを突っぱねたことはよかったよ」
「そうよね、ちゃんとしていて問題ない行動を取っていたら」
 チープサイドの家族も言います。
「そうだとね」
「何の問題もないよ」
「そうそう、それでね」
 ジップも言いました。
「食べたらいいんだよ」
「というか捕鯨反対って結構おかしいわよ」
 ガブガブはそうした主張のことを言いました。
「日本だけ攻撃してない?」
「あと鯨が人間の次に頭がいいから食べるなって言うけれど」
 ホワイティは首を傾げさせて言います。
「牛がそうだったらどうなのかな」
「もっと言えば極端なヴィーガンの人だけれど」 
 ポリネシアはそうした人達について思いました。
「他の人がお肉食べてたら攻撃するのはよくないわ」
「食文化も大切にしないとね」
 老馬は心から思いました。
「環境に配慮したうえでね」
「ここまで考えると日本の捕鯨はいいね」
 チーチーはこう確信しました。
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