第五百八話 山海の珍味をその十二
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「本当にな」
「そうなんだな」
「というかちょっと自己評価低いよ」
恋々は笑ってこう言った。
「直枝さんってね」
「そうそう、自信持っていいよ」
真希も言うことだった。
「きっとすぐにもっと奇麗になってね」
「俺はもてるんだな」
「そうなるからね」
「本当にそうなるんだな」
「そして恋愛小説みたいな恋愛をね」
真希はさらに話した。
「経験出来るよ」
「期待していいか」
「本当にね」
「そんな恋愛出来るなんて素敵だよな」
アスタは目を大きく輝かせて言った。
「そうだよな」
「その言葉はどうかと思うぞ」
ユノはそのアスタをやんわりと窘めた。
「お前の場合はな」
「えっ、どうしてだよ」
「お前もだからな」
「アスタってもててるわね」
「そうよね」
藍里は佳乃の言葉に頷いた。
「それもかなりの娘達にね」
「驚く位のね」
「両手に花で」
菜々美も言う。
「しかもその相手の人達がね」
「どの人もだから」
夏夜は自分達が歌う順番をチェックしながら話した。
「どうにも」
「それに気付かないアスタさんって」
未夕は少し苦笑いで述べた。
「困りますね」
「今のお言葉は駄目ですよ」
実波はアスタ本人に言った。
「やっぱり」
「そこは気をつけてね」
真夢も言うことだった。
「これからは」
「えっ、俺はそうなのか」
「そうとしか言えない」
またユノがやんわりと言う。
「どうしてもな」
「そうなんだな、じゃあ言わないな」
「せめてそうすることだ」
「こういうのをラノベ主人公って言うのかな」
輝気はふと思った。
「やっぱり」
「その言葉あるね」
頷いたのはアーネストだった。
「どの世界でも」
「そうですよね」
「アスタ君みたいなケースはね」
豆腐を食べつつ話した、輝気は山芋のひたしを食べている。
「往々にしてね」
「あってですね」
「本人は気付かないんだよ」
「そうですね」
「気付いた時が面白いだ」
チャイコフスキーは笑って言った。
「ちなみにおらは女の子悲しませるのが好きだ」
「意外と趣味が悪いな」
クルーエルは酒を楽しみつつチャイコフスキーのその嗜好に突っ込みを入れた。
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