第五百八話 山海の珍味をその十一
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「だからな」
「見えない様にか」
「してくれよ」
「確かに直枝って見え過ぎよ」
猫娘も言う。
「バルクホルンやハルトマンもだけれどね」
「俺もかよ」
「まして水着じゃないから」
直枝が着けているものはというのだ。
「余計に気になるわ」
「ほんま色気あるって言うたらな」
ジョーカーも言うことだった。
「直枝君は相当やで」
「扶桑じゃ言われたことなかったぞ」
「その頃はやろ。けど成長してな」
それでというのだ。
「備えたんや」
「俺がか」
「そうやと思うで」
「そうなんだな」
「そやからな」
金髪で顔を隠したその姿で話す。
「これからもてるで」
「うん、直枝もてるよ」
煉華も言うことだった。
「私もそう思うから」
「男にかよ」
「絶対にね」
「だといいな、やっぱり恋愛だとな」
直枝は微笑んで話した。
「純粋な」
「一途にだよね」
「ハッピーエンドにならないとな」
「あっ、確かにね」
「乙女ですね」
「そうですね」
トレイニーとトライアはラミリアに応えた。
「直枝さんは」
「私達にもわかりました」
「そうだよね、かなりね」
まさにというのだ。
「乙女だよね」
「純情な」
「そうした方ですね」
「そうでしょ、口調は乱暴だけれど」
それでもというのだ。
「中身はね」
「乙女ですね」
「それに外見も」
「色気あるのよ、だからもっと歳を取ったら」
その時はというのだ。
「滅茶苦茶もてるわよ」
「そうなりますね」
「直枝さんは」
「将来期待出来るわね」
「お、俺がもてるなんてな」
直枝はおちょこを手に顔を真っ赤にさせた、酒は飲んでいるが赤くなったのは別の理由によってである。
「そんなのないだろ」
「いや、ある」
後藤も直枝に答えた。
「君は必ずだ」
「後藤さんもそう言うのかよ」
「君を見て来たからな」
それ故にというのだ。
「言える、君はもてる」
「本当かね」
「間違いなくな」
「少なくとも後藤ちゃんは嘘は言わないさ」
伊達も笑って話した、見ればかなりくつろいだ態度だ。
「そして人を見る目もあるからな」
「だからか」
「後藤ちゃんの言うこと信じていいぜ」
直枝に笑って話すのだった。
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