第五百八話 山海の珍味をその九
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「そうですね」
「はい、ですが楽しいので」
「いいですか」
「私も歌います」
有子は微笑んで述べた。
「後で」
「歌なら任せろ」
翼は目を輝かせて出て来た。
「自信がある」
「もう歌える人は皆歌えばいいわ」
順子は笑ってこう言った。
「私も自信があるしね」
「そういえば社長も元アイドルですし」
相はその順子の過去の話をした。
「それで、ですね」
「ええ、私も歌にはね」
「自信がおありですね」
「まだまだ現役には負けないわよ」
酒を飲みながらこうも言った。
「本当にね」
「じゃあ社長も」
「歌うわ」
そうするというのだ。
「これからね」
「それじゃあ」
「歌なら任せろ」
焔も嬉しそうに名乗り出た。
「あたしも自信あるぞ」
「焔ちゃん歌上手よね」
「ああ、だからな」
詠にも笑顔で返す。
「歌ならな」
「是非よね」
「歌うぜ」
「うむ、歌ならだ」
箒もまんざらでない顔である。
「私もな」
「あっ、心衣も歌うわ」
もう一人手を挙げた。
「伊達にアイドルだった訳じゃないから」
「というか心衣ってアイドルの方がよくなかった?」
こう言ったのはイリナだった。
「普通に歌上手いし」
「いや、事務所もやばくてね」
「あの娘さん?」
「それに皆いるから」
G4のメンバーも観つつイリナに答えた。
「だからよ」
「警官に戻ったのね」
「そうなのよ」
「アイドルより警官でいる方がいいのね」
「心衣はね、けれど歌うなら」
それならというのだ。
「是非ね」
「歌うのね」
「そうするわ」
「歌ならね」
春香も出て来た。
「私達だってね」
「うん、君達もお願いするよ」
社長が春香に応えた。
「勿論ね」
「わかりました」
「ただ浴衣だから」
それでともだ、社長は話した。
「下に水着は着ていてもね」
「それでもですね」
「激しいダンスはよくないからね」
だからだというのだ。
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