第五百八話 山海の珍味をその八
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「酷いことを巻き起こすなんて人はな」
「特別な人なんだな」
「俺も見て呆れたしな」
佐野自身もというのだ。
「何なんだこのおっさんってな」
「あんたもそうか」
「ああ、世の中広いのも実感したよ」
「そういえばお前さん社長さんだったな」
目玉の親父は佐野にこのことを尋ねた。
「そうじゃったな」
「それで色々な人見るけれどな」
「こうした御仁はか」
「本当にな」
それこそというのだ。
「はじめてだったよ」
「何かすると迷惑を引き起こす人はか」
「社員には絶対にしたくないな」
佐野は心から思った。
「間違ってもな」
「全くだ」
同じく社長である高見沢も言ってきた。
「収入と地位があるならそのまま何もしないで欲しいものだ」
「このおっさんの迷惑地球単位だからな」
「だからどうかと思うがそのままでいて欲しい」
やはり会社を経営している草加も言うことだった。
「何かをやろうと思わずに」
「ここまで擁護する人が一人もいないだぱーー」
ころ美はいつもの笑顔で語った。
「これも凄いだぱーー」
「つまり擁護出来る要素がない」
静乃はこう述べた。
「見事なまでに」
「見事まで付けるか」
「私も擁護出来ないので」
静乃は仙人自身にも話した。
「もっと言えばするつもりもです」
「ないか」
「はい、やっぱり仙人さんはそのままです」
「ニートでおれというのか」
「はい」
再び本人に話した。
「それで宜しくお願いします」
「くそっ、もう自棄酒を飲むからな」
これまで以上にふて腐れて飲みはじめた、ユルセンはそんな彼を横目で見ながら仲間達にあらためて話した。
「じゃあ俺達は俺達で楽しもうな」
「そうだね」
天空寺はユルセンのその言葉に頷いた。
「こうしてね」
「飲んで食ってな」
「ユルセンもそうしてるね」
「ああ、俺の身体の方がな」
見れば猫がちゃんといる、にゃんぱいあ達と一緒にそうしている。
「楽しんでるぜ」
「じゃあ一緒にね」
「楽しもうな」
「そうしようね」
「飲んで食べてです」
刀華も飲みつつ話す、浴衣の上からも目立つ胸である。
「そうしましょう、そして歌も」
「そういえば刀華さん歌も歌えますね」
エレンが言った。
「それもかなり上手に」
「そうでしょうか」
「はい、エレンも憧れます」
「では後で歌わせて頂きます」
「カラオケ用意しました」
沙耶香が実際にそうしていた。
「皆さん歌って下さい」
「何か本当に宴会ね」
有子も言った。
「これは」
「お酒も食べものもあって」
リオネスはうつぼを食べながら有子に応えた。
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