敢闘編
第五十話 第五次イゼルローン要塞攻略戦(中)
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されています」
「誰だ?」
「参謀ではありませんが、次席副官の名前にヤン・ウェンリー中佐の名があります」
「奴らの喧伝するエル・ファシルの奇跡、平民…いや民間人だな、その救出作戦で名を上げた男だな」
「はい。それともう一人…ヤマト・ウィンチェスター中佐。此方は作戦参謀に配置されています」
「俺達の事を知っていたあの男か」
「はい。何でも『ブルース・アッシュビーの再来』と称されているとか」
「アッシュビー…叛乱軍の著名な指揮官だな。奇跡を起こす男と名将の再来と称される男。面白そうな組み合わせだな。常識に囚われない発想をするかもしれない、という事か…その二人をスタッフにしているという事は、これからしばらくの間はしたたかな攻め手を採るかもしれないな」
「はい。そしてこの戦いです。注意した方がいいかもしれません」
「そうだな。だがまずは伯の補佐だ。彼をきちんと補佐しない事には生きて戻れないからな」
11月23日13:00
イゼルローン回廊入口(同盟側)、自由惑星同盟軍、第八艦隊、総旗艦ヘクトル、宇宙艦隊司令部、
ヤマト・ウィンチェスター
こちらの思惑通り、膠着状態で終える事が出来た。
中々の滑り出しだ。まあ相手の事はよく分からないけどこちらは無理はしていないから、膠着状態になるのは当たり前なんだけどね。
「総参謀長、再編成が終了しました。第四艦隊、一万千二百隻、第五艦隊、一万三百隻、第十艦隊、一万ハ百隻。各艦隊共に現艦艇数の一割から二割は損傷していますが、戦闘に支障はないとの事です」
「了解した。君の立てた作戦案では、この後再度膠着状態に持ち込むのだったな?」
「はい。突破しようとして突破出来ない、この状態を演じます」
「その後第二段階、という訳だな」
「その通りです」
「上手く行く事を願っているよ。では長官代理に報告してくる」
クブルスリー少将。原作でも旧版アニメでも期待されながら活躍出来なかった、ちょっと悲しい存在だよな。戦略眼に優れた有能な指揮官…って描かれ方だったけど、事前にこの今作戦案を報告したら、絶対却下だっただろう…。
「准将、休憩なさって下さい。まだ五時間はありますから」
「そうか、君はいいのか?」
「はい、まだ若いんで大丈夫です、ハハ」
「ではお言葉に甘えるとするかな。二時間後には戻るよ」
「どうぞ」
主任作戦参謀のハフト准将。同盟軍も大所帯だから、原作に名前の出てこない人がたくさん居るのは当たり前なんだが、いかにも切れ者、参謀の鑑、って感じの人だ。後方勤務本部出身なのに作戦参謀というのは少し珍しい。同じ補給畑という事で、キャゼルヌさんとうまが合う様だ。何故か、俺とも仲良くしたがっているように見える。多分…俺が将官推薦で国防委員長に近い存在だからだろうか…それともシトレ親父
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