231 共闘戦線を張る
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松や綱五郎、小政や大五郎も加わった面々がギロチンの防御に出る。小政が身体の小ささを活かしてダントンの背中に回り込んだ。
「喰らえ!」
「近づけても無駄だぞ!」
ダントンの背中からギロチンの刃が飛び出した。小政は慌てて刀で回避した。
(ちい、近くからでも遠くからでもやられねえなんてよ、面倒臭え野郎だぜ・・・!)
小政は幾度も近接攻撃を仕掛けようにも悉くギロチンで防御されてしまう。
ロベスピエールを相手に戦う次郎長や大五郎、綱五郎、仁吉などは速攻かつ自在にギロチンで攻撃・防御を繰り返す相手に打開策が見つからず、持久戦を強いられていた。
「こうしてい続けられるのも時間の問題だぞ!」
「くう・・・!」
親分の次郎長ですら体力が消耗し果てていた。
(くう、この状況を打破できる手を見出す事ができれば・・・!!)
かよ子の羽根の元へ佐々木の銃撃が襲う。だが結界で何とか防御を続ける。
「お前のその羽根の結界は中々の硬さだな!」
「そ、そんな銃で穴開けられるほど脆くないよ!」
かよ子は言葉で対抗する。
「そうじゃ、そうじゃ、無駄な事を何度やっても無駄じゃぞ〜。ははは!」
友蔵は勝ち誇ったかのような言い方をした。対して佐々木は別の銃を取り出した。
「ならこの銃が赤軍の岡本公三の神の能力が流し込まれれていたらどうなるかな?」
「神の能力・・・?まさか!」
かよ子は気づいた。この男がこの羽根に宿る仏法の結界を破る術を持っているという事に。
次郎長は何とか考えながらも刀を振り続ける。その時だった。ギロチンの刃が一瞬、消滅した。
「何、消えた!?」
そして、次郎長の刀がロベスピエールの首を撥ねようとする。しかし、ロベスピエールは何とか回避した。
「遅くなってすまん。大丈夫か!?」
「お、お主は!?」
次郎長達、ダントンと交戦する石松達、そしてマラーや佐々木と交戦するかよ子達も確認する。佐々木はかよ子の羽根に銃を向けたが二匹の鳥が現れて佐々木の弾丸を防御した。
「あれ、隣のおばさんの所のお姉さん!!」
かよ子は一集団の到着を確認した。護符の所有者の姉・煮雪ありとその夫・悠一、杯の所有者の友達の藤沢鈴音と溝口みゆき、そして見知らぬ男子高校生二名、三河口の友人である濃藤徳嵩、北勢田竜汰、徳林奏子、そしてこの世界の人間と思われる人々がいた。
「追いついたわね」
「貴様ら!?な、シャルロットやオーギュスタンはどうしたんだ!?」
ロベスピエールは先程戦った相手を見て驚愕する。
「上手く会わずにすり抜けてやったんだよ!」
「やっつけさせてもらうよ!」
援軍が現れた中、戦いが再開される。
本部の管制室。まき子達は杖の所有者の元に援軍が駆け付けた様子を確認した
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