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まともに相手にしてもらえなくて・・ おまけにブスといわれて
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 冬休みになって、珍しくお父さんが会社の休みの日でも家に居たので

「サダ クリスマスも近いし、今晩は皆で食べに行こうか?」と、本を読んでいた私に扉越しで声を掛けてきた。さっきから、ゴルフのビデオをしきりに見ていたのだが、飽きたのだろう。私は、会社の休みだって、ゴルフばっかりやって、殆ど家に居ないのに、たまにいると思ったら、お父さんのそんな姿がうっとおしかったのだ。私は、一人っ子で、お母さんも仕事しているから、普段は私一人のことが多いんだけど、今日みたいに3人が居ると、自分の部屋に閉じこもってしまうことにしていた。

私が部屋から出ると「あら、あら、これから、食事のお買い物に出ようと思っていたのに・・」と、お母さんは、口ではああ言っているが、もう、ドレッサーの前に座ろうとしていた。

「お父さん 私 お肉が良い」と、家の中では自分のことは私と言うようにしていた。前にお母さんからそういう風に言われていたのだ。

「そうかー じゃー 歩いてピノキオに行こう。そーしたら、お酒も飲めるしなー」

「うーん 少しあるなー お母さん 大丈夫?」

「仕方ないわね 私も 少し、いただきたいし・・」

 お父さんは、さっそく、電話で予約を入れていたみたいだった。だけど、混んでいるようで7時までに食べ終えてくださいと言われて、まだ、少し明るいうちに出た。

「ランプステーキ200gと鯛とツブ貝のカルパッチョあと海老とホタテのパイ包み」

「おい おい サダ すごい食欲だなー 食べられるのかー?」

「ウン 普段はあんまり食べないからね それに、お昼 食べてないから」

 お料理が並べられて、お父さんとお母さんは最初、ビール飲んでそれから二人でワインを飲んでいた。

「サダ 高校の友達 できたのか?」と、お父さんが聞いてきたら

「それがねー 仲のいい子って あんまり 評判良くない子なのよー」と、お母さんも横から言ってきた。

「そんなことないよ 気持ちいい子よ 気軽に話しかけてくれる」と、答えたんだけど

「だってさー 高校入って 服がなんだか派手になったし、スカートもだんだんと短くしちゃってね 心配よー」

 私は、反論しないでおこうと思った。せっかく、家族そろっての食事なんだし、お母さんと言い合うのはまずいと感じていたのだ。こころの中では、確かに評判も悪いグループに入っているんだけど、みんな本当はやさしい人達なんだ。お母さんは知らないんだ。私が、クラスの中でもやっかいもの扱いされて除け者にされてても、普通に接してくれるんだものと、心の中では言い返していた。

「まぁ サダも今のうちだけだよ 可愛い服を選んでいてもいいじゃぁないか」

「そうね まぁ 成績も下がってないようだし・・優秀とも言えないけど、
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