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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
そうだ、隣町へ行こう
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「うわー、こりゃやべぇ…。」

ボロボロの家屋が並ぶ光景を見て、俺は思わずそんな感想を述べてしまう。
いや、アレを家と言っていいのか?

「電気も通ってねぇ、ガスや水道は勿論。ぜーんぶ時給自足なんて言ってたなぁ…。」
「やばいねここ…。」

ここはとある街…というか集落か?
俺達の住んでる姫路町から少し離れたところにある、いわゆる隣町とでも言っておこうか。
今回俺とおっきーは依頼を受け、この集落へやって来たのだ。

そう、時は少し遡る。





「街の発展か…。」

また誰かが、突然探偵事務所のドアを叩く…
ということはなく、そいつらは律儀にロビーの電話から今来て大丈夫ですか?と確認してからやって来た。

「そう、そこんとこを今評判のアンタに手伝って貰いたいんだ。」

俺と反対側のソファーに座り、街を発展させて住人に楽な暮らしをさせたいと依頼してきたのはまだ19歳の青年、
名前を狩井 暮馬(かりい くれま)という。
そして彼もまた、マスターだ。

「はい。子供や老人が魔物に怯えぬ毎日を送るために、どうかお力を貸していただけないでしょうか?」

隣に行儀よく座っており、丁寧な物言いの彼女は暮馬のサーヴァント、巴御前だ。

「力を貸すって、具体的には何を?」


街を発展させたい。力の無い者、弱い者が安全に暮らせる街にしたいというのは分かった。
だがどのようにしてそういった街にするかだ。
そしてそのために、俺達に何をしろと言うのか。

「ああ、簡単だ。少しだけ調査をして貰いたくてな。」
「調査?」
「ともかく…そうだな…まずは俺達の街へ来てくれるか?」
「…。」

現場にいた方が仕事も説明しやすい。
そう言い、暮馬という青年は立ち上がった。
まぁ話だけは聞いてやる。依頼がドぎついようであれば即帰ることを伝え、俺達はこの2人の住む街へと向かった。

そして、今に至る。


「…。」
「…。」

街を見渡し、暫く黙ったままの俺とおっきー。
聞いた話によれば、あの暮馬とかいうやつはゼロからのスタートだったらしい。

善意で人を助け続け、そうして集まった人達に安全な暮らしを送らせるべく、廃材を集め雨風を防ぐための家を作った。

モンスターの侵入を防ぐために柵を作ったものの、それは非常にお粗末なものであり破られることもしばしば。
サーヴァントは、いることにはいる。
偶然かなんなのかは知らないがロビンフッドやウィリアム・テルにビリー・ザ・キッド、アシュヴァッターマンや俵藤太など何故かアーチャークラスばかりが集結していた。

人助けをしていたらたまたまそういったやつらが集まったそうな。

んでまぁ、ロビンとウィリアムさんのおかげで周囲はトラッ
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