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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
そうだ、隣町へ行こう
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トリックのタネを知りたがっている。
仕方ねぇ、教えてしんぜよう。
「ああ、こいつ一人でやった。」
横にいるこれまたドヤ顔のおっきーを、親指で指す。
開いた口が塞がらない暮馬。思考が追いつかないのかフリーズした巴御前。
「はーい。姫がやりましたよ。この刑部姫が一晩で仕上げてみせてきましたよー。」
胸を張りドヤ顔で偉そうに語るおっきー。
まぁマジでそうだ。この情報はおっきーが、細かく言うならばおっきーが使役する折紙の式神達が収集した情報だ。
昨日の夜。
「おっきー、セッティングはOKか?」
「だいじょぶ。」
屋上から事務所へと戻ってきたおっきーにそう言うと、彼女は親指を立ててOKと返した。
「じゃあやりますか。」
そうして俺はタブレット端末をタップする。
さて、今頃屋上はとんでもない事になっているだろう。
「動作は問題なし。接続も安定してる。よし、成功だな。」
端末をいじりながらそう呟く俺。
実は今、ホテルの屋上からは何百もの折紙蝙蝠が飛び立ったのだ。
そしてこの折紙蝙蝠だが、1匹1匹がこのタブレット端末とリンクしている。
飛び立った蝙蝠が見たもの、感知したもの、そういったもの全てがリアルタイムでこの端末へ送られデータとして整理されるのだ。
一斉に空へと飛び立った蝙蝠は散らばり、ここら一帯を調べ尽くす。
モンスターの巣。住処にしている洞窟や人が入れないような場所。
それらに蝙蝠は向かい調査する。
そう、これこそがモンスターの調査を一晩で終えた俺の秘策。
おっきーの蝙蝠を用い、数にものを言わせたローラー作戦だ。
サーヴァントってのはな、強いよ弱いで決めるものじゃねーのさ。
サーヴァントってのは戦うだけが全てじゃない。
建築技術に優れたサーヴァントや、魔術や薬学に優れたサーヴァントだっている。
要は適材適所。そのサーヴァントが何に最も適していて、何を得意としているか。
それを見抜くのもマスターの義務よ。
ただ何も分からないまま無意味に戦闘に駆り出すのは三流、間抜けのやることだ。
さて、後は待つだけだが、
このローラー作戦には一つだけ欠点がある。
「まーちゃーん…おねがーい。」
ベッドに力無く横たわり、気の抜けた声でおっきーが俺を呼ぶ。
「いや…予想以上に燃費悪過ぎだろ…。」
「だって何百も使役してるんだよ…?こうなるに決まってるじゃん。」
それは、おっきーの魔力の消費がえげつないこと。
そんなわけでこのようにすぐにガス欠状態となってしまう。
そうなれば蝙蝠達もすぐにただの折紙へと戻ってしまう。
なので俺は、この欠点を補う画期的方法を考えたのだ。
「ああ任せろ。夢のためだ。朝までぶっ通
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