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崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
始まりの章-世界は終わった、しかし物語はここから始まる-
そうだ、隣町へ行こう
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を求めた。

「で、でも姫必殺技とかそういうのはないし!宝具なんてサポ系だし…。」
「うるせぇなんかやれ!!巴御前だって何処まで持つかわかんねーんだぞ!!とにかくやれ!!死に物狂いでやれ!!」
「うわーなんとかなれーッ!!」

というわけで手当たり次第に折り紙の式神達を飛ばしまくるおっきー。

巨大魔猪は…まぁ倒せた。
とはいっても、弱った瞬間巴御前がトドメ刺してくれたんだけどな。

?

「これにて討伐完了。クエストクリアですね!」

大小様々な猪の屍が並ぶ中、ついさっきまで巨大魔猪とは拮抗していたと思わないような様子の巴御前がそう言った。
クエストクリアってなんだ。この人にとっちゃゲーム感覚か。

「とは言うものの…こんなクエスト毎日あっちゃコンティニュー権がいくつあっても足りないって言うかさ…。」
「毎日…?」

と、ひと仕事終えて疲れた様子の暮馬がそう言いながら現れる。
待て、毎日?毎日って?

「ま、毎日ってこれが?」
「まぁ…そうですね。おかげで食料には困らないのですが、やはり先程言ったように住人はおちおち寝ていられないと言いますか…。」

巴御前と暮馬が言ったように、この魔猪軍団の襲撃はほぼ毎日あるということ。
確かにこんなんじゃ安心して暮らせない。
緊張の糸だって張り詰めすぎていたらいつかプツンと切れてしまう。
そして、いつかは好集落を魔猪が蹂躙することを許してしまうだろう。
ったく姫路町とはえらい違いじゃねーか。
ちょっと離れてるだけでこんなに違うなんてよ。

「そんなに来るんだったら、やっぱり近くに巣があるんじゃないかな?もうそこを一気に攻めて根絶やしにしちゃうとか!」
「はい、私もそうは思っているのですが…。」

と、おっきーが巣の殲滅を提案するも、巴御前の表情は明るいものではない。

「確かに巣があるのは分かってる。でも、俺達はこの周りを守るので手一杯なんだ。」
「…。」

人手が足りない。
それに、武器を使えるものやサーヴァントが周辺の調査に行ってしまっては集落の守りは手薄となる。
そこにもし今日のような魔猪軍団が攻め入ったらどうなる?
そういうわけで、彼らは遠出や周辺の調査が出来ず、魔猪の巣も突き止められずにいた。

「…。」
「まーちゃん?」

少し、考える。
そうして俺は閃いた。

「おっきー。」
「うん?」
「お前ちょっと働け。夜通しで。」
「えぇ!?」

しかしそうする為にはおっきーに少し頑張ってもらわないといけない。
だが働いて欲しいと言った瞬間こいつは猛抗議を始めた。

「働く!?姫が!?」
「当たり前だろーがよ。」
「別に働くのはいいよ!?でもまーちゃんなんて言った!?夜通し!?何夜通しって!
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