やっぱり僕は歌が好き 第七楽章「基本的に身近な人物」
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フ……その考え方は押し付けですね。私も私の母も不幸に感じた事はありませんし、何時でも会いに来てくれて父親をしてくれましたから、寂しい思いはしませんでした。母もそうですし未だにラブラブです。金銭面も苦労した事は無いですし。これは他の女性方も同じだと思います……と言うよりも、私を含めた男一人・女七人に会ってますが、誰も父親の事を嫌ってたり憎んだりしてる者は居りません。まぁ唯一の男子が違った意味で反抗期になってますけどね……いい加減大人になれば良いのに」
「いやいやでもでも……そんな男が父親で幸せなわけが……いくら養育費を払っているからって言っても……ねぇ?」
「いや、私に同意を求めないでよ」
少し強めな口調で良い責められ、弱気な口調で自分の主張を通そうとするも、負け戦に同情を私に求めるキャバ嬢。
「器じゃないかしら?」
「「「器?」」」
如何言う事だろうか?
「器が大きいから、愛人が居ようと腹違いの子供が居ようと、皆を公平に愛し幸せに出来る。一般の男では、その器が小さいから、そんな事をすれば何処かに歪みが出来て不幸になる」
「う〜ん……理解は出来るけど、納得は出来ないわね」
ピエは潔癖気味なのか、リューナちゃんの言葉に嫌悪感を見せた……私は、100%ではないが、ある程度納得できる。
「でも随分とハッキリ、そして明確に言い切ったわね。何か理由でもあんの?」
キャバ嬢は仕事柄なのか、嫌悪感こそ無いが不思議そうに尋ねる。
「私の身近にね、結婚前提で付き合ってる……しかも別れる事が出来そうに無い彼女がいるにも関わらず、別の女に手を出して……剰え孕ませやがったクズ野郎が居るんだけど、ソイツとの器の違いを実感してるのよ」
「うわぁ〜クッズぅ〜(笑) ねぇねぇどんな奴? ソイツってばどんな奴なのぉ?」
キャバ嬢身を乗り出しすぎ!
ウェイトレスがケーキとコーヒーセットを運んできたのに、テーブルに置けないでしょ!
「さぁて……私の口からでは〜」
そう言うとテーブルから離れようとしてたウェイトレスの腕を掴み、
「皆さん貴女の彼氏の事を聞きたいそうよ。教えてあげたら?」
と話しかけ留める。
「えっ!? そ、その……お腹の子の父親って……不倫?」
「あー……せ、正確にはそうなりますね(苦笑)」
何なの先刻から展開するドロドロ劇場は!? もうお腹いっぱいなんですけど!
「ねぇねぇ教えてぇ〜。おねいさんにカレピの事を教えて〜ん?」
やだ……この娘と同じ人種に思われたくない。でも本音は聞きたいから止める事も出来ない。隣のピエを見たが、表情からして同じ気持ちらしい。
「そ〜
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