幼年期編
第1章
5歳児!御坂美琴
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おんなのこがみてるのになみだがとまってくれなかった。ただかなしいとかさびしいとかいろいろごっちゃになって気がついたら泣いていた。
そしたらきゅうにあったかくなったのだ。むねのおくとかからだとかが、あといいにおいもした。
「だったら私が一緒にいるから。
当麻が笑えるように。
当麻が幸せだって胸を張っていられるように。
世界中の全部が敵でもわたしだけはアンタの味方で居続けるから。だからアンタは笑って、私の隣で笑ってよ」
そういったあと、おんなのこはながいいすにおれといっしょにすわった。
「あ、そうだ。私は御坂美琴、アンタなまえは?」
さっきなまえをよんでいたようなきがしたが、なのっていなかったのでおれはこたえをかえす。それをかえすとどうじに――
「かみじょうとうま…だ」
――おれのきおくはとだえている。
このあと美琴に膝枕してもらってるのを美琴のお母さんの美鈴さんに見られたり、うちの母さんと意気投合した美鈴さんが不幸体質についてどうこう言ってくる周りの親たちを言葉のナイフでメッタ刺しにしたり、美琴のお父さんの旅掛さんに娘をよろしくと言われたりと色々あった。
ちなみに美琴がなぜ俺の名前を知っていたのかについては結局聞いてない。
いま思えば不思議だなと思うが、学校に行くと言って家を出てきたんだからきっと名札なんかをその時の俺はつけてたんだろう。
その1年後に美琴と共に学園都市にやってきて、それから7年が経って――
「あ、おはよう当麻。勝手にお邪魔してるわよ?」
「ああ、おはよ美琴」
―――それでも俺たちはあの頃と変わらずにずっと一緒にいた。
そしてこれからもずっと…許されるなら死ぬまでずっと一緒に居られることを願う。
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