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とある英雄の逆行世界
幼年期編
第1章
5歳児!御坂美琴
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るしともだちのおとうさんおかあさんたちはおれのことをやくびょうがみってゆーし、てゆうかやくびょうがみってなんだろーか。 
 なにがいいたいかというとがっこうはたのしくない。
 
 あとおれがいるとふこうになるらしい。だれかにめいわくかけたりだれかをまきこむのはいやだから、さびしいけどひとりでいるのがいいきがする。 


「だぁぁ、あたしを無視すんな!!」


「うおっ!」


 なんかビリっとしたなとおもってかおをあげるとかわいいおんなのこがおれのまえにたっていた、なんかとてもおこっている、ふこうだ。

 けどなんでおれにはなしかけてきたんだろうおれにかかわるとふこうになるのに。


「やっと気づいたわね…え――?」


 おんなのこはおれのかおをみてなぜかおどろいたみたいだ、もしかしたらこのまえおれがでたてれびをこのこはみたのかもしれない。

 そうだったらいやだな、きっとがっこうのこたちみたいにおれのことをむしするんだろうし。


「なあ、おまえかえったほうがいいぞ」


「は?いきなりなにを」


「おれといるとふこうになるらしいから」


 だからおれはおんなのこをつきはなすことにした、おれにかかわるとふこうになるなんてたてまえで、くらすめいとみたいなたいどをとられたらおれがかなしいからだ。


「だから?」


 だけどおんなのこのはんのうはいままでのだれともちがうもので


「私がここに居たいからいるの、何か文句ある?」 


 少なくともそれは初めての反応で


「え、いやだからふこうになるんだぞ、いやだろ?」


「アンタといることで不幸になるなんてこと絶対ない。だって、少なくとも私、いますごく幸せだもん、アンタと一緒にいられるから」


 そのおんなのこのことばでじぶんでもだれかをしあわせにすることができるんだとおもった。


「それともわたしといるのは嫌…かな?」


「…――ない」


 おれはだれかがわらっていてくれればいいとおもってた、たとえじぶんがひとりでも、かなしくても、まわりのひとがわらってくれているならまんぞくできるとおもってた。いや、いまでもそうおもっているとおもう。

 でも――それでもだ、やっぱりひとりはさびしかったのだ。だれかにいっしょにいてほしかったのだ。じぶんもわらっていたかったのだ。かなしいきもちはいやなのだ。


「いやじゃない!!ひとりはいやだ!!
 
 だけどひとといっしょにいてかなしいのもいやなんだよ!!

 だってみんなおれのこときらいになるんだ!!
 
 おれといるとふこうになるからいっしょにいてくれないんだ!!だからだからだからだから!!」



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