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レーヴァティン
第二百六十話 条約を結びその一

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                第二百六十話  条約を結び
 英雄と久志はそれぞれの仲間達を連れてヴェネツィアの大聖堂に入った、そこはカトリックの場所であり。
 壮麗さと神聖さがあった、その中でだった。
 英雄と久志はそれぞれ用意された書類に印を押してサインもした、その後で。
 英雄からだ、久志に言った。
「これでだ」
「ああ、俺達はな」
「国家連合になった」
「政府は違うがな」
「共に助け合い魔神にあたるだ」
「国家連合になったな」
「政府も棟梁も違う」
 即ち国家元首もというのだ。
「さらに言えば国の仕組みもだ」
「それぞれ違うな」
「だかそれでもだ」
「ああ、俺達は一つになった」
 幕府と帝国がとだ、久志は英雄に応えた。
「そうなった、だからな」
「情報もだ」
「全部共有するな」
「そうなっていくな」
「そしてだ」
 それでというのだ。
「海の魔神について調べることもだ」
「一緒にやっていこうな、それで帝国の書もな」
「幕府の学者がか」
「自由に読んでくれ、アレクンサンドリアのムセイオンのもな」
「あの図書館の書もか」
「それでローマのな」
 帝国の都のというのだ。
「バチカンの秘蔵書なんかもな」
「詠んでいいか」
「そうしてくれ」
「ならこちらもだ」
「ああ、そっちの都のだな」
「公卿達も快諾してくれた」
 朝廷で祭事を司る彼等にとうのだ。
「あの連中はそれぞれ多くの蔵書を持っているがな」
「それを読んでもか」
「いいと言ってくれた」
「そうか、それじゃあな」
「公卿達も世界の危機ならだ」 
 そうであるならというのだ。
「蔵書を貸す位はな」
「いいって言ってくれたんだな」
「流石に宝だから俺も出せとは言わなかった」
 差し出せとは、というのだ。
「しかしな。貸して読ませてくれる様に言うとな」
「頷いてくれたんだな」
「そうしてくれた」
 実際にというのだ。
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