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ハッピークローバー
第三十四話 梅雨が終わればその十一

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「その逆にね」
「小さいのがいい人もいるのね」
「そうよ」
 こう話すのだった。
「だからね」
「そこはなのね」
「そう、気にすることじゃないのよ」
「成程ね」
「現に大人の女性が好きな人もいれば」
 それと共にというのだ。
「ロリータな趣味の人もいるでしょ」
「ロリータは一歩間違えば変態だけれどね」
「犯罪にもなるけれどね」
 それでもというのだ。
「好みとしてはね」
「あるのね」
「そう、私達だって男の人の好みそれぞれだしね」
「胸が大きいイコールよしじゃないのね」
「そういうことよ」
「美奈代さんが言われるには」
「お姉ちゃんって色々知ってるから」
 美奈代を心から信じて言うのだった。
「こうしたこともね」
「教えてもらったのね」
「そうなの、それで実際にね」 
 まさにというのだ。
「私もよ」
「聞いてよね」
「参考にしてるの」 
 一華に話した。
「何かとね」
「そうなのね」
「怒ると怖いしやんちゃなところもあるけれど」
 それでもというのだ。
「頼りになるわ」
「美奈代さんってそうした人よね」
「そうでしょ、あんた達から見ても」
「ええ」
 一華もそれはと答えた。
「何かとね」
「子供の頃からでしょ」
「教えてもらってね」
「助けてもらってるでしょ」
「そうなのよね」
「美奈代さんって女番長よね」
 かな恵はこう言った。
「ギャルの」
「ギャルね、確かに」
 富美子はかな恵にも応えた。
「美奈代さんは」
「そうでしょ」
「それでそのギャル系のね」
「番長って言うのね」
「それかお姉さんね」
「どっちにしろリーダーってことね」
「そんな感じよね」
 かな恵に応えた。
「お姉ちゃんって」
「私達の間だとね」
「男の人にも言うしね」
「言うべきと思ったらね」
「その時はね」
「そうよね」
 かな恵も言った。
「あの人は」
「だから今も富美子に言って」
 理虹は話した。
「理虹も聞いてるのね」
「何かとね、それでね」
「参考にしてるのね」
「ええ、ただね」
 富美子はこうも言った。
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