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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第10章 アルバレス帝国編
第50話 奇しき赫耀
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…あなたたちを屠る程度のものは浴びせられるわ…」
アイリーンは不敵に笑って見せ、勝利を確信する。だが、目の前の3人の行動は全く違っていた。
ウェンディはエルザのスサノオに最大限の強化魔法を、ジェラールは強大な隕石の周りに纏わりつく小さな彗星を打ち砕く。…そして、エルザはスサノオを発動させたまま地面を蹴り上げ、隕石へと立ち向かっていった。
「なっ!!」
「はああああああぁぁぁッッ!!」
アイリーンの驚きも束の間、エルザは雄叫びをあげながら飛翔する。
「い、隕石に突っ込むつもり!?どれだけ馬鹿な子なの!?
「はああああああああああああああああ!!!!!!」
「いけっ!!エルザっ!!!」
エルザは更なる雄たけびを上げて猛進する。それを後押しするようにして、ジェラールが叫ぶ。
「人間が…隕石を…止められるわけないでしょ!!」
「アレンは…粉々に、切り刻んだ!!!」
「そ、それはあの男だからよ!!あなたなんかに…」
アイリーンは酷く困惑して声を発するが、エルザはこれ以上にないと言った様子で真剣に言い返す。アイリーンにとってその言葉は、比較するのがお菓子と言わざる終えないという内容であった。
「私はいつからか…妖精の女王、ティターニアと呼ばれるようになった…。そしてアレンは竜の天敵、妖精の王、オベイロンと…」
エルザは発動しているスサノオの両手に先ほどよりも強大な剣を生成する。スサノオと同じ緋色の剣を、重ねるようにして隕石へと向ける。
「妖精の王と呼ばれるアレンが…巨大な隕石を薙ぎ払って皆を救った…なら、その番いである妖精の女王…私がこんなちっぽけな隕石を防げないとあっては…話にならんッ!!!」
エルザはそう叫ぶと同時に、隕石へとその両の剣を突き立てる。エルザによって発動されたスサノオの剣は、隕石を一瞬で弾き飛ばし、切り刻む。そして、強大な爆発を起こしたかと思うと、四方八方へとその破片が飛散する。
アイリーンは、そんな信じられない光景を、目を見開いて見つめていた。
「こ、こんなことが…ありえるはずが…」
アイリーンの目に、こちらに向かって突進してくるエルザが、スサノオが目に映る。
「かくごー――!!!!」
「ちょ、調子に乗るなー!!小娘の滅竜の力を付加した程度で…私の鱗を切れると思うなー!!」
エルザのスサノオの剣を受け止めるようにして、アイリーンは強大な腕を振りかぶる。
スサノオと滅竜の力、更にはジェラールの魔法によって極限まで速度を高めた斬撃は、アイリーンの身体をいとも容易く切り裂き、大量の血を噴出させる。
「あああああああっっっ!!!!!」
アイリーンは致命傷に近い傷を負い、竜の姿を解き、人間へとその姿を戻す。
エルザはアイリーンを切り裂いたのと同時に、限界を迎え、スサノオの力を弱める。そして、エルザを覆ってい
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