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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第10章 アルバレス帝国編
第50話 奇しき赫耀
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クロッカスで発生した『ドラゴンレイド』と時ですら畏怖を覚えたバルファルクの力であったが、それが全力ではなく、力を隠していたという事実を知り、皆は恐怖を抱きながら戦闘を行っていた。
バルファルクの攻撃に対し、反撃含め何とか対処できていたのは主力メンバーの中でもヒノエ、ミノト、ギルダーツ、ラクサス、ウルのみであり、他のメンバーは攻撃を避けることで精いっぱいであった。
「はぁ…はぁ…これが、バルファルクの本当の力か…」
「参るわね…なんとか攻撃を当てても、殆どダメージを追っている様子がない…」
ラクサスとウルは、赤き槍翼を大きく広げて鎮座するバルファルクを睨むようにしながら、悪態を付く。
「正直、ウルティアの未来予知がなきゃ…とっくにやられていた…」
「でも、私の魔法も、そう長くはもたないわよ…」
先の2人と同じように、カグラとウルティアが息を荒げながら口を開いた。ウルティアは時のアークの覚醒である『未来予知』により、バルファルクの攻撃を先読みしていた。だが、先読みできるのは5秒程度であり、バルファルクのスピードと攻撃力を考えると、それはあまりにも心許ないものであった。
アルバレス軍、そしてスプリガン12との戦闘も含め、皆相当なダメージを負っていた。そんな折、バルファルクが槍翼を重ねて、皆の方へと向けてくる。皆はそれを見て、大きく目を見開く。見覚えのあるモーションであった。
「くっ、これはまさか…」
「龍気ビーム…!」
ヒノエとミノトが、吐き捨てるようにして言葉を漏らす。ミノトは、強大な盾を構え、それを迎え撃とうとする。
「ッ!無茶よ、ミノト!!」
「しかし姉さま…。今はこれしか方法が…」
ヒノエは、ミノトが盾を構えるのを見て、怒号を飛ばして制止しようとする。そんなヒノエにミノトも困惑して言葉を返す。そんなやり取りをしている一瞬、バルファルクは目にも止まらぬ速さで上空を駆け、2人含め、皆が集まる上空へと移動する。
「しまった…」
ミノトは、自身が盾で受け止めようとしたことをバルファルクに見抜かれ、ガラ空きの上空へと移動させてしまったことに苦悶の表情を浮かべる。龍気ビームの集積は終わりを見返ている。
ヒノエがそう判断したと同時に、皆の集まる場所へとそれが放たれる。
「皆さん!!避けて!!!」
ヒノエは普段では考えられないような大声を上げる。その声と同時に、皆は上空を見上げ、その場に身を固める。すでに、避ける時間など残されていなかったのだ。そんな皆にできたことは、その場で身を固めて甘んじて攻撃を受けることだけであった。
しかし、ある2人がそれに気づいて龍気ビームに向かって魔法を放つ。雷と氷が渦を巻いて龍気ビームと相対する。
「ラクサスさんっ!ウルさんっ!」
ヒノエはそんな2人を視界に捉え、名を呼称する。2人の魔法は凄まじい力
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