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夢幻水滸伝
第二百五十三話 兎族の仙人その十
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「これからもな」
「その様にしていきますね」
「規律を叩き込んで統制し」
「衣食住を提供し暮らしに困らない様にして」
「用いていきますね」
「食うや食わずやで賊になったモンはそれで悪いことをせん様になる」
 衣食住を保証すればというのだ。
「そこで規律を叩き込んだらな」
「立派な兵になりますね」
「かつてはならず者でも」
「そうなりますね」
「そして軍で補いきれんだけのモンスターはな」
 そこまで数が多いならというのだ。
「これもそうしていってるけど冒険者や」
「彼等を使いますね」
「依頼を出して」
「成功したら報酬も支払い」
「そうしてく、報酬は渋らん」
 しっかりと払うというのだ。
「モンスターが及ぼす害を考えるとな」
「報酬は安いですね」
「冒険者に支払う分は」
「そうですね」
「そやからな」
 そうしたことも考えてというのだ。
「報酬は値切ることなくや」
「しっかりと払いますね」
「退治してくれたなら」
「そうしてくれますね」
「お金は惜しまん」
 郭はあっさりとした口調で述べた。
「僕は起きた世界でもやがこっちの世界でもそや」
「そこは仙人ですね」
「仙人という職業は物欲が希薄です」
「全体的にそうした傾向があります」
「修行に重点が置かれていて」
「そやな、仙人ってそういうのを取り除いてな」
 そうしてちうのだ。
「やってくもんやしな」
「そうですね」
「それで、ですね」
「お金もですね」
「郭様は惜しまれないですね」
「中国では少数派かも知れんが」
 起きた世界でもこの世界でもというのだ。
「僕はものは必要な分があればな」
「それでいいですね」
「そうお考えですね」
「だから冒険者達にもですね」
「報酬は惜しまないですね」
「全くな、軍や警察にも金を使って」
 そうして確かな戦力にしてというのだ。
「内政にもでな、そしてや」
「そうしてですね」
「そのうえで、ですね」
「国を豊かにしモンスター達を倒していく」
「そうして治安もよくしていきますね」
「そうしてくで」
 こう言って実際にだった。
 郭はモンスター退治も進めていき広東省の治安をモンスターを減らし民の安全を保障することからも進めていった、そしてだった。
 広州等広東省の中心から西に進んでいった、そうして広東省の掌握が間近になったその時にだった。
 福建から美蓮が来てだった、こう言ってきた。
「これからは一緒にやっていきたいですがええですか」
「自分から来るか」
 郭は美蓮に同じ卓に着いた状態で少し驚きの声をあげた。
「僕から誘うつもりやったが」
「福建省は統一したのですが」
「それでもかいな」
「あたしはそこで自分一人では限界を感じまして」
 それで
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