第七話 老婆の肖像その十五
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「しかしどちらも稀ですね」
「そう。良心のない人間なんて滅多にいないよ」
「所謂サイコパスですね」
神父は現代に定義として出た言葉を出した。
「人格障害の一種です」
「人格障害、そうだね」
「どの様な悪事をしてもどの様な嘘を吐いても全く平気な人間ですね」
「悪事は公にならなければいい」
「そして公になっても訴えられなければいい」
「何があっても反省なぞしない」
「そうした輩もいますので」
それでだとだ。神父は十字に述べていく。
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