第五百八話 山海の珍味をその四
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「いいことだ」
「そうですね」
「兎に角どんどん食って飲もうな」
ホークは率先してそうしていた。
「楽しくな」
「酔い潰れるまで飲んでもいい」
一条も述べた。
「今夜はな」
「じゃあ酔い潰れますね」
めが姉ぇは笑って応えた。
「そうしますね」
「そうしてもいい」
「二日酔いになっても」
「飲んで食べることだ」
「今はですね」
「これからの決戦の前のだ」
「息抜きなので」
「だからだ」
それ故にというのだ。
「今はだ」
「飲んで食べて」
「楽しむことだ」
「そうですね、本当にもうすぐ決戦ですよね」
春虎も飲みつつ言った。
「俺達は」
「そうだ、そのことを考えるとな」
「今はですね」
「こうしてだ」
「飲んで食べて」
「そうしてな」
そのうえでとだ、一条は飲みつつ話した。
「英気を養うことだ」
「そうですね、今は」
「そうすべきだ」
「これからどうなるか」
みほは吸いものの中の貝を食べて述べた。
「そう考えると大変ですが」
「しかしだ」
「今はですね」
「それよりもな」
「飲んで食べてですね」
「そして遊んでな」
そのうえでというのだ。
「英気を養うことだ」
「そうすべきですね」
「今は戦いのことは考えなくていい」
一条はこうも言った。
「そしてだ」
「そのうえで、ですね」
「戦いに赴いてな」
「勝つことですね」
「そうだ、その為にもな」
「飲んで食べて」
「楽しむことだ」
一条も言いつつ飲む。
「全員でな」
「それではこうしてですね」
「遠慮なくな」
一条はカズヤにも話した。
「飲んでだ」
「食べることですね」
「今はな」
「お酒は飲んでも飲まれるなというが」
ケンシンはもうしこたま飲んでいる、そのうえでの言葉だ。
「しかしだ」
「それでもだな」
「私は飲むぞ」
「そうするな」
「酒となればだ」
シンゲンに対して強い声で答えた。
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