230 ジャコバン派の三巨頭
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そうになってしまった。
「能力が使えなくなっても羽根は使えるのか!マラー、あの羽根も何とかできるか?」
「やってみよう」
マラーがメスのようなナイフをかよ子の羽根に向ける。大政も迎撃態勢に入る。
「させるか!」
マラーの手を炎が襲った。
「あちちち!!何だ!?」
マラーは火傷で手からメスを放してしまった。
「まるちゃん!ブー太郎!大野君!!」
地割れで埋められたと思われたまる子、大野、ブー太郎が現れた。
「おお、まる子!良かった!!」
友蔵は孫が生存していた事での感動の涙を流した。
「生きてたのか!」
「私のキャロラインの能力よ!」
のり子が名乗った。
「チッ!」
その一方、次郎長はギロチンの刃を投げる男の一人と刀とギロチンを交えながら問答する。
「一体貴様らは何者なのだ!?」
「私はロベスピエール。マラー、ダントンと共に革命を指揮したジャコバン派の三巨頭だ!」
「ジャコバン派・・・。恐怖の独裁とやらをやった連中か!」
次郎長達はロベスピエール達のギロチンを防御し続け、持久戦を強いられる。
シャルロットにオーギュスタン。彼等は革命の同士達を連れて先程兄が戦ったという人間を始末しに出向いていたが見えない奇襲を受けた事で事態が混乱していた。
「な、何だったのかしら・・・!?」
「姉貴、我々の見えん所から攻撃して来たんだ!遠隔攻撃だ!」
「もしかして、この周囲の何処かにいるのかしら?」
シャルロットは周囲を確認する。しかし、何も見えなかった。
「何処だ、姿を現しなさい!!」
しかし、返事は聞こえず、姿も何も見えなかった。
「何も見えないんじゃしょうがない。もしかしたら我々の目に見えない所を通り過ぎたかもしれないよ!」
「何ですって!?」
シャルロットは策の立て直しをするしかないと思った。
「よし、四方に分かれましょう!オーギュスタン達、先へ行きなさい。私は一度引き返すわ!他の物は本部側、敵の領土側に行きなさい!」
軍団は分割した。
羽根に乗ったかよ子と友蔵を守るべく組織「次郎長」の三人組、大野、ブー太郎、まる子は各々の石を使ってマラーに佐々木と交戦する。
「てめえら!今度こそ死にな!」
佐々木が銃を地面に撃ち、別の地割れを発生させる。
「二度と同じ手を食うか!」
大野の草の石が発動される。茎や蔓が地面の裂け目を繋ぎ、ハンモックのようになった。
「ふふ、そんな脆いもん、切り刻んでやる!」
マラーがギロチンを飛ばす。
「ま、まる子ーー!!頼む、孫だけは〜!!」
友蔵は孫の命乞いをしたが、羽根から落ちそうになり、かよ子と大政に静止された。だが、ギロチンの動きが止まる。大野の草の石で出した太い蔓がギロチンを全て掴んで止めていたのだった。
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