第七話 老婆の肖像その十四
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くだ。別の場所でだというのだ。
「そこでね」
「では私の屋敷に行くか」
「そうしましょう。そこでね」
「わかった。では薬は何がいい」
「コカインがいいわ」
ワインが回りだ。顔も身体も赤く染まっている。酒に酔いながらだ。
「それがね」
「コカインか」
「今お屋敷には他に何があるの?」
「モルヒネがある」
まずはそれがあるとだ。由人は答えた。
「あとマリファナにヒロポンもな」
「あら、ヒロポンもあるの」
「古い麻薬だがな。私は好きだ」
「ヒロポンね。あれはね」
「やったことがあるか?」
「ないわ。そんなにいいの?」
そのヒロポンについてだ。雪子は由人に顔を向けて尋ねた。
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