暁 〜小説投稿サイト〜
チートゲーマーへの反抗〜虹と明星〜
L4話 KamenRider 計画
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
「あ…?」
「銃を扱うお前が剣を持ってる俺に詰められた時点で、ほぼ負け???そう言ったんだ。」
「んなことはねぇ!俺にも…剣が??ない!?」
「……そういうことだ。」


バルカンは以前、水勢剣流水を成り行きで手にしていたが???それは今セイバーに奪われてしまった。むしろ彼にとっては、それを目的にして接近したという方が正解だろう。

セイバーはバルカンに左ストレートで距離を離す。


「ぐっ……くそーっ!」
「さ、お前の結末は読み切った!」


【必殺読破!】

【烈火抜刀! ドラゴン必殺斬り!】


「ドラゴンクロスラッシュ!」


厨二っぽい技名を即興で考えたセイバー。

火炎剣を持ってくるりと回って、炎の壁を形成。バルカンの目をくらませる。


「くそっ!??イチかバチかだ!!くらえ速人ォ!!」


【シューティングブラスト!】


無謀かつ直情的な弾丸が炎の幕に放たれる???が、炎を掻き分け、突拍子なく向かってくる者が1人。


【ファイヤー!】


「はぁぁぁぁっ!」
「ぐわっ!!」


燃え盛る火炎剣がバルカンの腹を交差する???その一撃はバルカンの装甲を焼き、元の那由多へと戻し、その膝を地に着かせる。


「また負けた…!くそーっ!!!」


那由多は狼のようなな悔しさを吠える。さしずめ負け犬の遠吠えのようなものか。

しかしそこに……現れる。


「それはどうかな?」
「師匠!」
「よく見てみろ。」


那由多は俺の指差す、背後にいるセイバーを見る……と、明らかに疲弊している。剣を杖代わりにしなければ立っていられないほどだ。


「ぐっ……!」


セイバーは限界を迎え、強制的に変身を解除される。そして火炎剣烈火を杖代わりにして立ち上がる速人が、那由多の視界には映し出される。

那由多は何事かと速人に駆け寄る。


「速人!」
「…ちょっと、お前の野性を甘く見てたぜ???」
「まさか……」


速人が自分と同等以上のダメージを受けている……原因は1つしか考えられない。それを俺 伊口才が暴いてやる。


「那由多、お前が闇雲に放った必殺は速人に命中した。速人はそれを無理してお前を斬ったんだ??その結果が、「判定」勝ちだ。お前は判定では負けたが、戦いははまさに紙一重だった。」
「そうだったのか??」
「ただ、一瞬戦いを放棄したのがお前の最期って訳だ。」
「師匠……」


そう、戦いとはまさに「勝てばよかろうなのだ」が真理であるという世界だ。命を応酬する世界では死こそが敗者にふさわしいエンディング。戦いを諦めてはならない……俺は心においてほしいのだ。

俺は那由多の肩を叩く。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ