L4話 KamenRider 計画
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「あ…?」
「銃を扱うお前が剣を持ってる俺に詰められた時点で、ほぼ負け???そう言ったんだ。」
「んなことはねぇ!俺にも…剣が??ない!?」
「……そういうことだ。」
バルカンは以前、水勢剣流水を成り行きで手にしていたが???それは今セイバーに奪われてしまった。むしろ彼にとっては、それを目的にして接近したという方が正解だろう。
セイバーはバルカンに左ストレートで距離を離す。
「ぐっ……くそーっ!」
「さ、お前の結末は読み切った!」
【必殺読破!】
【烈火抜刀! ドラゴン必殺斬り!】
「ドラゴンクロスラッシュ!」
厨二っぽい技名を即興で考えたセイバー。
火炎剣を持ってくるりと回って、炎の壁を形成。バルカンの目をくらませる。
「くそっ!??イチかバチかだ!!くらえ速人ォ!!」
【シューティングブラスト!】
無謀かつ直情的な弾丸が炎の幕に放たれる???が、炎を掻き分け、突拍子なく向かってくる者が1人。
【ファイヤー!】
「はぁぁぁぁっ!」
「ぐわっ!!」
燃え盛る火炎剣がバルカンの腹を交差する???その一撃はバルカンの装甲を焼き、元の那由多へと戻し、その膝を地に着かせる。
「また負けた…!くそーっ!!!」
那由多は狼のようなな悔しさを吠える。さしずめ負け犬の遠吠えのようなものか。
しかしそこに……現れる。
「それはどうかな?」
「師匠!」
「よく見てみろ。」
那由多は俺の指差す、背後にいるセイバーを見る……と、明らかに疲弊している。剣を杖代わりにしなければ立っていられないほどだ。
「ぐっ……!」
セイバーは限界を迎え、強制的に変身を解除される。そして火炎剣烈火を杖代わりにして立ち上がる速人が、那由多の視界には映し出される。
那由多は何事かと速人に駆け寄る。
「速人!」
「…ちょっと、お前の野性を甘く見てたぜ???」
「まさか……」
速人が自分と同等以上のダメージを受けている……原因は1つしか考えられない。それを俺 伊口才が暴いてやる。
「那由多、お前が闇雲に放った必殺は速人に命中した。速人はそれを無理してお前を斬ったんだ??その結果が、「判定」勝ちだ。お前は判定では負けたが、戦いははまさに紙一重だった。」
「そうだったのか??」
「ただ、一瞬戦いを放棄したのがお前の最期って訳だ。」
「師匠……」
そう、戦いとはまさに「勝てばよかろうなのだ」が真理であるという世界だ。命を応酬する世界では死こそが敗者にふさわしいエンディング。戦いを諦めてはならない……俺は心においてほしいのだ。
俺は那由多の肩を叩く。
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