暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第七十一話 詰所の中その十九

[8]前話 [2]次話
「今は女の人だから」
「それでこちらにですね」
「住ませてもらってるの」
「確か先輩より一つ上の人ですね」
「そうなの」
 これがです。
「その人もね」
「ここにおられますか」
「ええ、ただ女の人の場所だから」
 新一君にこのことは断っておきました。
「入らないでね」
「はい、それは僕もわかっています」
 新一君の返事は明朗なものでした。
「というか女の人部屋とか入っていいんですか?」
「そりゃあるでしょ」
 男の子ならです。
「興味あるでしょ」
「いえ、普通に汚かったりしますよね」
「それはね」
 そう言われるとでした。
「寮とかでもね」
「ちょっと油断すると、ですよね」
「汚くなるわ」
「お風呂でもそうですよね」
「まあね」 
 本当に否定出来ませんでした。
「それはね」
「ですから」
「それでなのね」
「僕はそうしたところはです」
「興味ないの」
「わざわざ入ったら怒られる場所に行って汚いとか」 
 そうしたことはというのです。
「嫌ですし興味ある人のお部屋とか以外どうでもいいですから」
「そうなの」
「ですから」
 それでというのです。
「こうした場所にはです」
「入らないのね」
「覗きとかの趣味もないですしね」
「紳士なのね」
 これは意外に思いました、新一君はそんな風には見えないので。それで新一君自身にもこう言いました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ