第二百五十三話 兎族の仙人その六
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「あかんわ、勿論浮島の方にもな」
「そうしますね」
「郭様は浮島も勢力に加えていっておられますが」
「そちらもですね」
「そうするで」
こう言うのだった。
「これからは本格的にな」
「わかりました、ではです」
「その様にしていきましょう」
「軍を用いてモンスターも賊も退治していきましょう」
「浮島の方も含めて」
周りの者達も頷いて応えた。
郭はただ各産業を発展させ治安をよくさせるだけではなかった、インフラも整えそうしたこともしていった。
そして自分の行いを広州等に喧伝するとだった。
「あっちからやな」
「話がまことかとです」
「興味を持って広州等から人が来ることが増えました」
「そして勢力圏全体を見ています」
「その様にしています」
「密偵であっても見せるんや」
郭は自分の机に座って政務を執りながら述べた、そこには桃もある。
その桃に齧りついてだ、彼はまた言った。
「存分にな」
「我々の状況をですね」
「どれだけ平和で栄えているか」
「そのことをですね」
「そうするんや、そうしたらな」
自分達の勢力の実情を見せればというのだ。
「あちらの連中はな」
「平和で繁栄していることを望むので」
「郭様がそうなる政をされるとですね」
「それならばですね」
「確実にな」
それこそというのだ。
「こちらに加わりたくなるわ」
「そうなりますね」
「だからですね」
「ここはですね」
「見せるんや」
その様にするというのだ。
「そうしてくで」
「わかりました」
「そうしていきましょう」
「ここはです」
「その様にしましょう」
周りも官吏達も賛成した。
「これからは」
「そうしてですね」
「広州とその周辺を取り込みますね」
「そうしますね」
「それぞれの街や村の問題もわかった」
梁やデオリンダから話を聞いて知ったことだ、郭も情報を集めているがやはりより近く貿易を盛んに行っている彼等の方が情報通なのだ。
「それやとな」
「はい、それぞれの街や村の問題を解決する」
「そうした政策を出されますね」
「それも喧伝されますね」
「栄えさせると共に問題を解決する」
そうしてこそというのだ。
「そうであってこそ支持を得られるな」
「その通りですね」
「そして民の支持なくして政は出来ませんね」
「それは無理ですね」
「民の支持がないとや」
それならとだ、郭は話した。
「まさにや」
「それならですね」
「もうどの様な勢力ももちませんね」
「そうなりますね」
「どうしても」
「そや、悪政を極めてや」
そうしてというのだ。
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