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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第10章 アルバレス帝国編
第49話 緋色の絶望
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に似てる…?)」
エルザも、一つの可能性に気付き、怪訝な様子を見せる。
女は、口角を更に上げ、微笑から不敵な笑みへと切り替える。
「私はアイリーン、スプリガン12の一人だ」
アイリーンがそう言い終えると同時に、エルザは換装を用いて鎧と武器を換装し、攻撃を仕掛ける。急襲であったが、それに対して表情を変えることなく応酬する。
「ッ!エルザ!」
急に攻撃を開始したエルザに、ジェラールは目を見開いて驚きを露にする。
暫く剣戟を繰り広げていたエルザとアイリーンであったが、エルザが100本近い剣を換装し、それをアイリーンの元に降らせるようにして攻撃を仕掛けたことで、一度攻撃を辞める。エルザはそんな攻撃によって生じた砂ぼこりを眺めるようにしながら様子を伺っている。
「エルザ…一体どうした…?」
ジェラールは急に様相を変えて攻撃を仕掛けたエルザへと心配そうに言葉を発したが、それにエルザが答えることはなかった。
「なるほど…無数な剣による無差別な斬撃…これだけの剣を同時に操れるとは…大したものだ…」
アイリーンの言葉に、エルザは目を凝らすようにして細める。ウェンディもジェラールも、警戒しながらアイリーンの言葉を聞いていたが、まるで拍手のような音が響いたことで、2人は小さく目を見開く。
「よくできました…はなまる♪」
アイリーンの足元には、エルザが先ほど放った剣が、花のような形を作り出すようにして地面に突き刺さっていた。
「エルザさんの技を防いだだけじゃなくて…」
「遊んでいるのか…ッ!」
ウェンディとジェラールは、その様相を見て、酷く驚いた様子を見せる。
「くっ…ふざけた奴だ…」
エルザはまるで親の敵と言わんばかりの表情を見せながら小さく口を開く。
「しかし…あのアレンに鍛えられていてこの程度とは…エルザ、話しにならんな…」
アイリーンはそう言って手に持つ杖を地面に刺さった剣にコツンとあてる。すると、100本近い剣は一瞬で光のように四散し、その姿を消した。
「貴様は…何者なんだ…アレンと知り合いなのか?」
「アレン…奴は私の正体を知る数少ない1人さ…2つの意味でな…」
「…正体?…どういうことだ」
アイリーンの言葉を理解できないと言った様子でエルザが問いかける。
「まだ気づかんのか?いや、私の正体…その1つはすでに分かっているはずよ…ただ、認めたくないのだな…」
「貴様など知らん…」
アイリーンの言葉に、エルザは毅然とした態度で答える。だが、ウェンディやジェラールが抱いた考えは、それとは違っていた。
「(エルザさんと顔が似てるだけじゃない…匂いまで似てる…)」
「(これは…まさか…)」
アイリーンは、またも小さく口角を上げて微笑すると、ゆっくりと口を開いた。
「私は…そなたの母親だ…!」
その言葉を聞き、エルザは
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