西ゼムリア通商会議〜困惑の賠償内容〜
[8/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
括者に任命する事は理解できます。ですが、”総督”は軍事方面だけでなく、政治方面の能力も求められる事を考えると政治方面の経験がないシュバルツァー将軍を”エレボニア総督”に任命した場合、保護期間中のエレボニアの統治に何らかの支障が出ると思われるのですが……」
「勿論今のリィンに一国の統治を任せられるような政治方面の能力がない事は承知している。その為、リィンの”補佐”として現在は父上の代わりにメンフィル大使を務めているパントをつける事になっている。」
「パント臨時大使を”エレボニア総督”に任命予定のシュバルツァー将軍の補佐に……という事は保護期間中の統治は実質パント臨時大使主導によるもので、シュバルツァー将軍の役割は今回の戦争と去年の内戦での活躍による名声でエレボニアを保護するメンフィルもそうですが、保護を受け入れたエレボニアの政府や皇家の方々に対する反感や不満を抑える為の”神輿”ですか……」
クローディア王太女の疑問に答えたシルヴァン皇帝の答えを聞いたアリシア女王は静かな表情で推測を口にし
「当面の間はそうなるな。勿論、パントにはリィンの政治方面の能力も鍛えるように指示しているから、パントがリィンが総督としての政治能力を有していると太鼓判を押せば、保護期間中のエレボニアの統治はいずれリィン主導によるものになる。」
「そのパント臨時大使という人物はメンフィル帝国内では一体どのような立場の方なのでしょうか?」
アリシア女王の推測に同意した後シルヴァン皇帝が説明を終えるとアルバート大公が新たな質問をした。
「パント様――――――パント・リグレ前侯爵閣下は現役時メンフィル帝国軍の”総参謀”兼メンフィル帝国政府の”宰相”を務められた我が国が誇る傑物ですわ。」
「ちなみにパントは父上――――――リウイ帝の時から仕え、”総参謀”の座を一番弟子であるセシリアに、”宰相”の座をリグレ侯爵家の跡継ぎである息子にそれぞれ譲って隠居するまでは父上の跡を継いだ私も支えてくれた。」
「なっ!?という事はリィンく――――――リィン将軍閣下の補佐になる予定のリグレ前侯爵閣下という人物はリウイ陛下とシルヴァン陛下、二代のメンフィル皇帝を支えたメンフィル帝国の前総参謀にして前宰相を務められたメンフィル帝国の偉人ですか………」
「フフ、メンフィル帝国の前宰相という前メンフィル皇帝であられるリウイ陛下に次ぐメンフィル帝国にとっての偉大な人物まで派遣されるエレボニアは敗戦国とは思えない程の至れり尽くせりね♪」
「私もルイーネ皇妃陛下の意見に同意致しますわ。メンフィル帝国の寛大なお心遣いには頭が上がりませんわ。」
セシリアとシルヴァン皇帝の説明を聞いたレーグニッツ知事は驚きの表情で声を上げ、静かな笑みを浮かべて指摘したルイー
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ