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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜困惑の賠償内容〜
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………」

「肝心の領土割譲は戦争開始前の賠償内容と比べると大幅に緩和されている上いくつか”賠償”になるのかどうか疑問に思う内容もありますよね……?」

「い、一体何の為にメンフィル帝国はこんなエレボニアにとってメリットにもなる内容を”賠償”として要求してきたんでしょう……!?」

「フフ………」

アリシア女王達のように”賠償内容は戦争開始前と比べて増えてはいるが、緩和もされ、更にエレボニアにとってメリットにもなる賠償内容”もある事に気づいたオリヴァルト皇子とセドリック、レーグニッツ知事はそれぞれ困惑の表情を浮かべて呟き、オリヴァルト皇子達の様子にミルディーヌ公女は静かな笑みを浮かべていた。

「メンフィルがエレボニアに相当厳しい賠償を要求する事は予想できましたけど、私達の予想を遥かに超えた今のエレボニアにとっては厳しすぎる賠償内容ですね……」

「うむ………ただ、いくつか賠償内容としてはおかしな賠償内容もあるようだが………」

一方戦争開始前の賠償内容を知らないレミフェリア側であるルーシー秘書官は悲痛そうな表情を浮かべて呟き、ルーシー秘書官の言葉に頷いたアルバート大公はその場で考え込んだ。



「……シルヴァン陛下。この賠償内容について色々と伺いたい事はあるのですが、まずは第8条の件――――――”何故メンフィル帝国が戦争相手国だったエレボニア帝国を保護する事”についての説明をして頂いてもよろしいでしょうか?」

「―――――いいだろう。ここにいる皆も既にわかってはいるだろうが、エレボニアは今回の戦争でもそうだが、去年の内戦で自国の戦力は当然として、国力も著しく衰退し、更には国民達の政府や皇家に対する信頼も地に堕ちた。そんなエレボニアは戦後、例え他国の支援―――それこそリベールやレミフェリアの支援があったとしても、復興は相当困難かつ膨大な年数がかかる事が予想され、最悪は内戦と今回の戦争の件で政府や皇家に反感を抱くエレボニアの国民達による暴動や反乱で”エレボニア帝国という国は滅亡する”と推測している。そんなことになれば賠償金の回収も困難、最悪は不可能に陥る事もそうだがエレボニア帝国領と隣接している我が国の領土の治安維持にも支障が出てくる。それらを阻止する為にも我が国が戦後のエレボニアの復興に直接的な介入をする事にした。」

「フフ、要するに”賠償金の回収を確実にする為とエレボニア帝国に隣接している自国の領土の治安維持の為の投資”ですわね。」

「メンフィルの為の投資ではあるが、目的はどうあれ結果的にはエレボニアの復興が大幅に早まるのだから、エレボニアもそうだが、エレボニアと友好を結んでいる国も安心できる話なのではないか?」

「それは………」

「……”メンフィルの保護”と仰いましたが、具体的にはど
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