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絶撃の浜風
外伝 Tesoro italiano 〜イタリアの至宝〜 01 イタリアの至宝
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リアの至宝》とか呼ばれてたんだって」



夕張の、予想外の言葉に少し驚く。そしてその内容にも



「至宝? ポーラが? なんかの間違いじゃない?」


「いやマジで。ザラもまったく叶わなかったって聞いた」


「それ、ドコ情報?」


「ザラが言ってた。ポーラは憶えてないって」


「だよね。身贔屓にも程があるわ」


「でもさ、それがもし本当だとしたら・・・・」















「・・・・どうしてこうなった?」







「やっぱりぃ〜、バレルはアンサルド社製に限りますぅ〜! Grazie! Grazie!!ですぅ〜。あなたも飲みますかぁ〜?」



 ちょっと目を離した隙に、ポーラはもうすっかり出来上がっていた。そして203mm/59連装砲のバレルに赤ワインを流し込もうとした所を、夕張がすんでの所で止めた



「ちょっ、やめんか! この酔っ払いっ!! バレルが歪むでしょっ!!」


「ま〜だ〜一発も撃ってないから大丈夫ですybxあくs・・・あひゃひゃひゃ〜」


「馬鹿言ってんじゃないのっ! 散々撃ちまくった後でしょうにっ!!」



《ちっ! ダメだこいつ》



 舌打ちする夕張を余所に、ワインの瓶を抱きしめたまま、ポーラは波止場でごろりと寝転んだ



「お〜い、艤装のテスト、どうすんの? もうやらないなら片付けるよ! あたし忙しいんだから! いくら明石さんが来てるからって、任せっぱなしに出来ないんだからね?」


「わかってますですぅ・・・・・・も〜い・・・いっぱつ・・・いっぱつだけ・・・撃ちま・・・・・うぷ・・・」


「うぁ、ちょっと、ここで吐くなっ!!!」


「えろえろえろえろえろえろ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」










10分後




「いたい〜、いたいですぅ〜 もう、飲まなきゃやってられない〜」


「撃つのか飲むのかどっちかにしな! いいかげんにしないとぶつよ!」


「もうぶたれてるような気がしますぅ・・・・うーーーー、撃ちますよぅ〜」




「ねぇ、夕張ぃ、こんなに泥酔しちゃって危なくない? 止めさせた方がいいんじゃ・・・」


「あ〜、大丈夫大丈夫。こいつ、一発撃てばシャキッとするから」


「いや、その一発目が怖いんですけど・・・・」




「いいですかぁ〜? 撃ちますよぉ〜? ・・・Fuoco!!」




「ドーーーーーン!!・・・・・・・・・ドーーーーーン!!」




「あ、もう撃っちゃったの?テストなんじゃないの!?」

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