外伝 Tesoro italiano 〜イタリアの至宝〜 01 イタリアの至宝
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込めないから・・・さてと」
「【アレ】のテストの結果は上々だったし、今日はまぁいいかな・・・私、このあと明石さんの手伝いしなきゃならないから、悪いけどポーラとその子の事お願い・・・・」
「あ・・・うん、わかった」
そういうと、夕張は計測機材と弾薬箱を乗せたカーゴを押して、工房へ戻っていった。その、弾薬箱には《Fase 2》、《Fase 3》と書かれていた
《・・・何?・・・何種類かの砲弾をテストする予定だったのかしら?》
「・・・・あれ?」
今頃になって足柄は気付く
先程までカーゴが止まっていた所に、トリコロールカラーのミニスカワンピの小さな艦娘が、膝を抱え、丸くなって寝息を立てていた
「・・え?・・・・この子・・・・・シロッコ?・・・何でこんな所に・・・?」
「・・・ふゎあ〜〜〜ぅん・・・・?・・・あれぇ?・・・なんでぁしぃ〜がらぁ〜がいるの〜? ゅう〜ばりぃわぁ?」
「それはコッチの台詞よ! アンタこそ、こんなトコでお昼寝して! 危ないじゃない!」
「お昼寝じゃないよ〜仕事だよ〜。シロはポーラのバックアップだから」
「バックアップ? 仕事って? 何の?」
「それはひみつ・・・・言ったらアクィラに怒られるし、ザラのパスタが食べられなくなるの〜」
「アクィラは今イタリアでしょ?」
「やぁ〜っ! 遠くにいてもアクィラ怖いの〜」
「わかったわかった、もういいから、私はポーラ運ぶから、シロはそこの酒瓶片付けといて」
「あい〜、Ricevuto!」
「ん?・・・あぁ、そういえば・・・」
足柄は、ふと思い出す
「・・・確かさっき・・・・散々撃ったって言ってたような・・・・?」
そう・・・・夕張の言っていた事には矛盾があった
三発目以降は当たらないと言っていたはずなのに、散々打った後の最後の締めに、とんでもない離れ業をやってのけたのである
その時の物言いが少し気になっていた足柄であったが、先程のポーラの衝撃的な光景が、彼女の頭の中で何度も何度も思い返されている内に・・・・やがて忘れた
「・・・それにしても・・・」
「身近に・・・・こんな凄い子がいたなんて・・・・・」
足柄は、ポーラを抱き起こすと
「ほら、部屋まで送ってってあげるから、背中に乗って」
「・・・・・・・・・・・・・うぷ・・・」
「!!!!・・・わっ、ちょ・・・・今はダメぇ
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