暁 〜小説投稿サイト〜
絶撃の浜風
外伝 Tesoro italiano 〜イタリアの至宝〜 01 イタリアの至宝
[11/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
込めないから・・・さてと」


「【アレ】のテストの結果は上々だったし、今日はまぁいいかな・・・私、このあと明石さんの手伝いしなきゃならないから、悪いけどポーラとその子の事お願い・・・・」



「あ・・・うん、わかった」





 そういうと、夕張は計測機材と弾薬箱を乗せたカーゴを押して、工房へ戻っていった。その、弾薬箱には《Fase 2》、《Fase 3》と書かれていた




《・・・何?・・・何種類かの砲弾をテストする予定だったのかしら?》




「・・・・あれ?」




今頃になって足柄は気付く



 先程までカーゴが止まっていた所に、トリコロールカラーのミニスカワンピの小さな艦娘が、膝を抱え、丸くなって寝息を立てていた




「・・え?・・・・この子・・・・・シロッコ?・・・何でこんな所に・・・?」



「・・・ふゎあ〜〜〜ぅん・・・・?・・・あれぇ?・・・なんでぁしぃ〜がらぁ〜がいるの〜? ゅう〜ばりぃわぁ?」


「それはコッチの台詞よ! アンタこそ、こんなトコでお昼寝して! 危ないじゃない!」


「お昼寝じゃないよ〜仕事だよ〜。シロはポーラのバックアップだから」


「バックアップ? 仕事って? 何の?」


「それはひみつ・・・・言ったらアクィラに怒られるし、ザラのパスタが食べられなくなるの〜」


「アクィラは今イタリアでしょ?」


「やぁ〜っ! 遠くにいてもアクィラ怖いの〜」


「わかったわかった、もういいから、私はポーラ運ぶから、シロはそこの酒瓶片付けといて」


「あい〜、Ricevuto!」


「ん?・・・あぁ、そういえば・・・」



足柄は、ふと思い出す



「・・・確かさっき・・・・散々撃ったって言ってたような・・・・?」







 そう・・・・夕張の言っていた事には矛盾があった



 三発目以降は当たらないと言っていたはずなのに、散々打った後の最後の締めに、とんでもない離れ業をやってのけたのである



 その時の物言いが少し気になっていた足柄であったが、先程のポーラの衝撃的な光景が、彼女の頭の中で何度も何度も思い返されている内に・・・・やがて忘れた




「・・・それにしても・・・」





「身近に・・・・こんな凄い子がいたなんて・・・・・」





足柄は、ポーラを抱き起こすと



「ほら、部屋まで送ってってあげるから、背中に乗って」




「・・・・・・・・・・・・・うぷ・・・」




「!!!!・・・わっ、ちょ・・・・今はダメぇ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ