(壱)長い夜
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そう決めていた・・・
『・・・碇・・・シンジくんていったかな・・・・』
加持はとっておきの話題に振ることにした。
『もう、またそうやってはぐらかす!・・・どうせ大した事ないんでしょ!眼中にないわよっ!』
『・・・・ところが、そうでもないんだな、これが・・・』
『どういう事?』
『・・・報告によると、いきなりの実戦で彼のシンクロ率は70を軽く超えていたそうだ・・・・』
『・・・・・うそ・・・・・』
『・・・・うそじゃないさ。ろくに訓練も受けずに、既に三体の使徒を倒している・・・』
『嘘よ絶対!!・・・あり得ないわ、そんな事っ!!』
《このあたしだって、5歳の頃から訓練を受けてやっと60だってえのに、そんな事って・・・》
『・・・俺もつい最近報告を受けて知ったんだ。何しろ、前例のない事だからみんな大騒ぎでね・・・』
『知らない・・・あたしそんな話聞いてない・・・』
加持からサードチルドレンの実力を知らされ、アスカは激しく動揺した。
三ヶ月前に行われた弐号機の最終起動実験では、アスカは62.7%という素晴らしい数値を挙げていた。
また、インダクションモードによる射撃訓練においてもほぼパーフェクトな成績を上げ、操縦技術も含め、ネルフドイツ支部でも絶賛されていた。
自他共に認める、理想的なパイロットであった
それだけに、よもや自分を上回るパイロットがいるなどとは、夢にも思っていなかった。
『・・・彼の戦闘データと、その時の映像が送られてきてるんだが、見るかい?』
加持はポケットからPDAを取り出すと、
『見せてっ!!!』
アスカは加持から端末をひったくる様に奪うと、サードチルドレンのテストデータを閲覧した。
『第3使徒サキエル戦におけるシンクロ率79.3%・・・・・アタシより17も上!?』
にわかに信じがたい数値にアスカは驚愕した
半信半疑ながら、サード・チルドレンの戦闘映像を流す
『・・・・これって・・・・!!』
初号機の動きをひとめ見ただけで、それが嘘ではないことがわかる
『くっ!!』
ギリと歯軋りをする。 硬く握られたこぶしが、悔しさのあまり打ち震えてい
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