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妖精のサイヤ人
第十三話:ようこそ!妖精の尻尾へ
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インナーの上に袖なしの赤い道着を身に着け、道着と同じ色の中華風なチャイナパンツは成長途中なのか少しだけ小さい。
 食事中で外していた指抜きのレザーグローブを装着し。
 茜色の少し逆立たち前髪に一本だけ残すヘアスタイル。
 軽く両足と両手のストレッチをした後に出入り口に向かっていく。

 「よォ、ネロ!今から仕事か??」

 「?ん?よっす!マカオさんじゃん!マカオさんこそもう帰ってきたのか?はえーな!」

 「そりゃオメー、オレぐらいになりゃ一つの仕事なんざちゃちゃっとやるのと変わんねーよ!ネロの食いっぷりと同じでな!!」


 「おいマカオ!同じなのは食う量だけだろ?盛るぐれーなら食えるだけの腹にするんだな!!」

 「んだとワカバてめえ!!」

 「本当のことだろ!!アハハハッ!!」

 「なんだよ、じゃあ仕事失敗したの?それとも成功?」

 「あ、あたりま「いやコイツオレがいねえとダメだったぜ」お、おいワカバ!!空気読めねえのか!!何のためのオメエの魔法だよ!!」

 「あン?空気読めってか?てめえこそどうなんだ消極的な威力しか出せねえくせによ!!」

 「「やるかゴラァッ!!」」

 「あ、ヒルダさんメシ美味しかった!!ごちそうさま!!」

 あいよーとカウンターの奥にいる年配の女性の声を聞いた後に茜色の少年――ネロは喧嘩を始めた二人の男を無視して扉へと向かっていく。
 周りの人間もマカオとワカバという二人の男の喧嘩を野次馬をしており、どちらかが勝つか賭け事を始めた。
 そんな大人たちから離れたところに二人の子供が座っている席に着く。
 一人は下着のパンツしか履いていない黒髪で、もう一人は普通の恰好をしたボニーテールの女の子。
 二人の少年少女は冷めた目で大人たちの喧騒を眺めていた。

 「あんな大人にはなりたくねーぜ…恥ずかしいと思わねえのか」

 「私もあんな大人になりたくないのは激しく同意だけどさ…グレイ、服」

 「あン?…いつの間に!?」

 「さっきだよ、早く着てよ恥ずかしい」

 「早く教えろよカナ!!」

 「今教えたじゃん」


 ここも騒ぎ始めた。
 どこもかしこも騒ぎしかない、そんなギルドの環境にネロも適応…というより普段彼も混じって暴れたりするのを頭の片隅に置いてひとまずネロも自身の仕事へ向かっていく
 たった四年、しかしそれぐらいの時間で少年も魔導士ギルドに馴染むことができた。
 様々なクエストがあるのを知った。
 人やモノ探し、モンスター退治、馬車の護衛に着き物流の手伝い。
 或いはレストランの助っ人とかいうものもあったりする。
 数多い仕事があり、どれも飽きることがない。
 だからか、ネロは修行と言いながらも冒険が
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