第十三話:ようこそ!妖精の尻尾へ
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ったんかい!!何この子!!?」
「ギルダーツさーん…いい加減その魔法教えてって…ほら、はじゃけんせいってやつ!!ラクサスばっか拳系の強い魔法ばっかで羨ましいんだよー!!」
「あーうっとおしい!!クラッシュぐらい教えてやっから離せガキィッ!!」
「!!やったー!!!」
「…いいなァ」
「?なんか言ったかカナ」
「!ううん、なんでもないよ、グレイ」
「おいネロ…なんか動きあったか?」
「…ねえな、今のところ。姉さんも見当たらねえ…ラクサスの方は?」
「…ない。本当に居るのか?竜の王とか…例の化け物も」
「今見つけても、オレたちは忽ちやられちまうだけだ…今は強くなる期間だと思おうぜ」
「…良いのか?もう、数年経ってんだぞ…」
「だからだよ、あの時より、100倍強くならねーと…けど焦っても無理な力で強くなっちまうだけだ。界王拳がいい例としてだろ」
「ああ、一週間ろくに魔力が練れなくなったっけ、オマエ」
「つーか、アイツが大袈裟に言ってるだけじゃねえのか?」
「アイツって、セレーネ様のことか?」
「んで''様''付けなんだよ。ジジイよりも年とってるからってーーー」
「…ん?ラクサス…え?どうした!!急に気絶して…お、おい!ラクサス―――!」
「…やりすぎはよくないぞ、セレーネ」
「なんのことかしら、全くわからないわ」
「…はぁ…修行してくる。お前は?」
「ここで観察。行ってらっしゃい」
「…ネロお兄ちゃん、遅い!!手紙で早く来るって言ってたのに!!」
「まぁまぁ、エルザ。そう怒っちゃいけませんよ?ギルドの魔導士も大変なんですから」
「もー!!」
「…!村の方から騒がしいですね」
「?シスターどうしたの?」
〜妖精の尻尾に所属してから4年間である〜
★★★★★★★
X775年、魔導士ギルド――妖精の尻尾にて。
ギルドの中にて、騒音が響く。
それはギルドの中で仲間たちと時間を深める者たちの賑やかな声、食事の音、そして偶に響く騒音は正しく彼らの絆の時間といってもいいだろう。
その中に、ある席で山のような食器が置かれている。
ガツガツとした早く食べる音を近くの席にいる者が「相変わらずの食べっぷりだな」と野次馬感覚で見る者すらもいる。
「ぷっはー!ごちそうさまでした!!うっし行くか!!」
食事の音が止み、山の食器を並べていたであろう張本人は立ち上がる。
黒い長袖の
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