第十三話:ようこそ!妖精の尻尾へ
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良いか、この事を彼奴らに気づかれてはならん。
黒魔導士ならいざ知らず、もう一人は私――いえ、五神竜ですら太刀打ちできない化け物。
竜の王すらも容易く屠れるあの者は―――歪んだこの世界に現れた矛盾物…あれを倒せるとしたら、同じ世界…宇宙?次元…我々とほんっッとにスケール違うわね!!うるさいぞネイル!!。
…とにかく、貴方のような異星人のサイヤしかいないわ。
今のネイルは見ての通り、まだ倒せないし今の私も同じよ。
私たちが使う‘’力‘’と貴方たちの使う''力‘’は違いがあってもこうしてこちらの世界に馴染んで戦える――
―――星をも壊せる力を発揮して、あの化け物を滅ぼしてくれることを期待しているわよ?ネロ。
★★★★★★★
マグノリアの奥に広大な海を後ろに建てれている大きな建物、‘’FAIRYTAIL‘’と書かれた文字を持つその場所は妖精の尻尾、マカロフ・ドレアーの仕切る魔導士ギルドである。
マカロフ・ドレアーは焦っていた。
前回のクロッカス武道会で開かれた日から、一週間という時間が過ぎた。
孫とその友人は全く帰ってくる兆しもなく、元から孫を溺愛している祖父の心配は限界突破しかけていた。
「遅くなってもいいと言ったが…言ったが…遅すぎる…もう一週間じゃァッ!!」
かわいい子には旅をさせよという言葉があるがあまりにも長い冒険。
少なくと身体が弱かった孫に対して過保護であったからこそこの機会に孫の成長とと自身の過保護に終わりを迎えようと思っていたマカロフはこの一週間はまるで長く苦しい一年間を体験させるような時間と化していた。
様々な嫌な想像が脳内に巡っていると、そんなマカロフに声をかける男。
「オイオイ、マスター!流石に心配しすぎじゃねーか?アンタの孫はもう10歳なんだろ?」
茶色の髪を後方にヘアスタイル、オールパックの男が片手にジョッキを持ちマカロフが胡坐かくカウンターの前に置かれている椅子に着き、軽薄に笑う男を流し目で睨むマカロフは近くで自身が置いたジョッキに入っている酒を一気飲みした。
「…オマエにわからんじゃろ…可愛い孫が一週間も帰ってこない祖父であるワシの気持ちが!!」
「おお、怖え怖え…けどよ、いつまでもそうやってイライラしてちゃこの先は堪えきれねえんじゃんじゃねーか?」
「…何が言いてえんだ、‘’ギルダーツ‘’…!!」
男――ギルダーツの言葉にマカロフは内に溜まり続けた激情と共に魔力が溢れる。
大陸でも有する最強の証の一つ。聖十大魔道士が発する魔力にギルド内にいる魔導士たちを震撼させるのに十分な威圧であった。
しかし、マカロフの近くにいるギルダーツだけは顔色を
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