暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第124話:新生・アガートラーム
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。それは数の多さだ。
いくら弱くて一発で仕留められると言っても、数が揃えば話は違ってくる。一匹一匹は弱いアリであっても、群れを成せば自分より圧倒的に大きな獲物をも仕留めてしまえるのだ。
それに対抗する為にはどうしても派手な戦闘を行わねばならず、そうすると必然的に戦火が大きくなり周辺住民にも知られる事となった。
案の定颯人達が行っている戦闘、とりわけクリスと透による空のアルカノイズへの攻撃の炎は、少し離れた奏達の目にも届く事となる。
「あれは!?」
「もしかすると、もしかするデスか!?」
「行かなきゃ!」
「……バカンスは、終わりて事だな」
突如として空に広がる戦いの炎と光に周囲がざわつく中、翼は正体がバレる事も構わずサングラスを外しフィルターの無い視線で戦闘が行われている方を見た。翼だけでなく切歌と調までもが険しい顔になる中、奏だけは神妙な顔つきで今一度帽子を被り直した。
「とりあえず、二手に分かれよう。切歌と調はあっちの応援に行け。今はまだ遠いが、あれがこっちまで飛び火しない保証はない」
「はいデス!」
「ん!」
「翼、ここら辺の野次馬逃がすぞ」
「分かった!」
手早く奏が指示を出し、切歌と調の2人は一早くビーチへと戻っていく。その間に翼は、近くに居た男性に子供達の避難の手助けを要請した。自分達がやっても良いが、この場に居る大人に避難の手伝いをしてもらえれば手間は格段に省ける。
と、思っていたのだが…………
「ここは危険です! 子供達を誘導して、安全な所にまで――」
「冗談じゃない!? どうして俺がそんな事をッ!!」
翼に声を掛けられた男性は、要請を拒否すると1人その場から逃げて行ってしまった。男性の身勝手な行動に翼は一瞬唖然としてしまうが、奏に背中を小突かれ我に返った。
「ま、しゃーねーな。ああ言うのは放っておけ」
「でも……、いや、その通りね。大丈夫、慌てなければ危険はない!」
気を取り直して翼は奏と共に子供達の避難誘導に努めた。子供達は最初映画の撮影か何かとも思っていたようだが、次第に状況を把握し始めたのか誘導に従い逃げ始めた。
奏達の方がどんな状況になっているのかも知らず、颯人達は次々と襲い掛かって来るアルカノイズを1体も残さないと言わんばかりに殲滅していった。もし倒し損ねたのが居て、それが近隣の住民に襲い掛かる様な事があったらそれこそ一大事である。
しかしここで響がある事に気付いた。アルカノイズの数が多かったので失念していたが、何時の間にかガリィの姿が無い。
「オートスコアラーは?……!? 皆から引き離されている!?」
響は自分がまんまとガリィの策に嵌ってしまった事に気が付いた。アルカノイズは囮であり、ガリィは4人がそれ
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