暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第124話:新生・アガートラーム
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も十分かもしれないが、敵が伏兵を用意していた場合修復が完了したばかりでテストもしていないアガートラームをマリアに使わせるよりは既に安定してキャスターになれるガルドを付けた方がずっと安全だ。

 それが分かっている為、マリアは頷きガルドも余計な荷物を置き去りにして未来達を連れて離れていった。

 逃げる5人にガリィがそちらに向かおうとするが、それは颯人達が許さない。4人で壁になるようにガリィの前に立ち塞がり、追跡を妨害した。

「キャロルちゃんの命令なの!?」
「しつこいねぇ。大方、狙いはまだイグナイトの実践投入が叶ってないマリア達か?」

 現時点で戦力が大幅に上がっているのは奏を始めとした旧2課の装者のみ。元F.I.S.組はイグナイトの搭載など改修自体は済んでいるが実践では使用した事が無い。
 一方の魔法使いは、颯人はともかく透とガルドの2人は修行が済んでいる。どのように2人が成長したのかはまだ未知数だが、戦力アップは確実に示唆されていた。

 とどのつまり、今すぐ始末してS.O.N.G.側の戦力を削るのなら元F.I.S.組の3人を潰すのが理に適っていたのだ。

 敵の目的に見当をつけて颯人が口にした問いに対し、ガリィは怪しげな笑みを浮かべながらアルカノイズの召喚の為の結晶を取り出した。

「さぁね〜?」

 何か含みを感じさせる答えを返しつつ、ガリィは無数のアルカノイズを周囲に召喚する。次々と割れた結晶が起点となり、現れたアルカノイズに颯人達は取り囲まれた。

 この光景に颯人はうんざりと言った様子を隠しもせずに呻き声を上げた。

「あ〜、ったく。出たよメンドクセェ。ソロモンの杖ん時と違って幾らでも隠し持てるのが厄介だなこいつら」
「文句言ってる暇あったら戦え!」

 とは言え、最早この場に居る4人にはアルカノイズなど敵とはなり得ない。それも完全な量産化モデルの有象無象など、羽虫を叩き落すが如く楽な仕事であった。

「はっ! ほっ! やっ!」

 響が徒手空拳で次々とアルカノイズを粉砕し、周囲を取り囲まれれば踏み込みの衝撃で一掃した。

 クリスは自慢の広範囲制圧射撃でアルカノイズを寄せ付けず、更にはミサイルで空中の飛行型までをも次々と撃ち落としていった。

 透は1人ライドスクレイパーに乗って飛翔すると、魔法の矢やカリヴァイオリンでクリスが取りこぼした空を自在に動き回るアルカノイズを始末していく。

 そして颯人はと言うと、水場である事を考慮して選んだウォータースタイルの豊潤な魔力を利用して体を魔法で液状化敵の攻撃を物ともせず素早く戦場を動き回りながらアルカノイズを倒していった。

 つい先程アルカノイズなど敵とはなり得ないと言ったが、雑魚アルカノイズでも一つだけ厄介な点があった
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