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展覧会の絵
第七話 老婆の肖像その四
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顔を青ざめさせる。そしてだ。
 その顔を青から白にさせてだ。そのうえで何か言おうとした。
 だがそれは喉のところで止めてだ。こう言ったのだった。
「何も」
「ないよな。俺の方が多いよな」
「そ、そうよね」
「そうだろ?まあ何かわからないけれどいいさ」
 望は春香のその話を打ち切らせた。意識せずに。
 そのうえでだ。こう春香に告げたのだった。
「じゃあ放課後校門でな。待ってるからな」
「ええ。私が先にいてるかも知れないけれど」
「その時はその時でな」
「お願いね。待ってて」
 ここでは切実な声で返す春香だった。そんな二人をだ。
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