第10章 アルバレス帝国編
第47話 マグノリア防衛戦
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
も聞かずに、ワールは魔法の展開を進める。
「いや…狙いはフェアリーテイルだ!」
ワールがそう言うと、先ほどまで展開していた魔力が強大な魔導砲へと姿を変える。
「200q以上離れているぞ…当たるモノか!」
「ワール様を…舐めるなー!!超長距離遠隔魔導砲…発射―!!」
ディマリアの言葉に、ワールは激高しながら声を上げる。かつてファントムが放ったジュピターをも超える力を持つ魔導砲が、フェアリーテイルのギルドに向けて発射された。その魔導砲は空を駆け抜け、ギルドに迫らんとしていた。
魔導砲の脅威をいち早く察したのは、レーダー魔法によって警戒網を展開していたウォーレンであった。自身の持つ端末、そして魔法が警告音を発していることに気付き、驚きを見せる。
「南東より、巨大な熱源!!なっ…魔力か!!…とにかく、ものすごい速度で向かってくるぞ!」
「なんだと…新手か…」
「いや、恐らく、アルバレスの攻撃…」
ウォーレンの言葉に、ラクサスとマカロフが反応を示す。マカロフが通信でフリードにもう一度術式を展開しろと声を掛けるが、フリードから反応はない。
「くそっ!退避…退避じゃ!!!」
「ッ!またギルドが壊されるのか…!」
マカロフの声に、ジェラールが苦悶の表情を浮かべる。しかし、それを阻止するかの如く、とあるものの声が聞こえる。
『そうは…させんぞー!!』
「この声は…」
聞き覚えのある声に、レヴィが目を見開いて反応する。そして、フェアリーテイルに向かって迫る魔導砲に真っ向から向かうクリスティーナが現れる。
「クリスティーナか!!」
「い、一夜さん!?」
突然の登場に、リオン、レヴィが驚いた様子を見せる。
『メエーン!!』
一夜のいつもの掛け声とともに、クリスティーナがフェアリーテイルのギルドを庇うようにして魔導砲の直撃を受ける。
魔導砲の直撃を受けたクリスティーナは中破程度のダメージを受けるが、地に落ちることなく何とか滞空して見せる。
「なんでクリスティーナが!」
「一夜が盾に…」
ナツとハッピーがその様子に驚いていたが、一夜の声が響くことでその驚きを止める。
「これは戦いだ…しかし、君たちだけの戦いではない…フィオーレ通信網…ON!!!」
一夜はまるで必殺技を放つかの如く大声で、とあるボタンをポチッと押す。すると、フィオーレ王国にあるギルド、そして魔導士たち全員に一夜の声が届く。
『聞こえるか…諸君…』
各地で、一夜の声に反応するかのように多くの魔導士が反応をしめす。
ミネルバ、スティング、ローグ、レクター、フロッシュ、シェリア、トビー、ユウカ、シモン、ミリアーナ…多くの魔導士が一夜の声を認識する。
『これは…私たち皆の戦いだ…!』
その声を聴き、ナツやエルザ達フェアリーテイルのメンバーは、感極まったという表情
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ