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おぢばにおかえり
第七十一話 詰所の中その十七

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「特に観ない様にしています」
「そこまでまた好き嫌い出てる?」
「そう思います、まあテレビはあまり観ないです」
「そうなのね」
「それじゃあ僕も詰所にいられますね」
「というか結構ここに来てるわよね」
「それで泊めてもらってます」
 その時は結構多いみたいです。
「馴染んでいますね」
「お部屋は何処で泊めてもらってるの?」
「三階以外の空いているところです」
「というと二階もなの」
「そこもお邪魔したことがあります」
「それじゃあ結構知ってるわね」
「それなりに、ですね」
 こう私に答えてくれました。
「あちらも」
「そうなのね、けれど説明させてもらうわね」
「はい、お願いします」
「じゃあ次は二階ね」
 私は新一君を二階に案内しました、この詰所はエレベーターもありますがそれは使わないで、です。
 階段で二階に行きました、その入り口階段から行くところで新一君にお話しました。
「こちらはね」
「はい、修養科の男の人の階ですね」
「そうなの、基本ね」
「そうですよね」
「あと教会本部で働いる人達もね」 
 そうした人達もです。
「ここにお部屋があるの」
「教養掛の先生もね」
「男の人は皆さんそうですね」
「ええ、よく知ってるわね」
「何度かここで寝泊まりさせてもらってますから」
「何度もね」
 もうそこはです。
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