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夢幻水滸伝
第二百五十二話 広州沖の海戦その十六
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「それは」
「そう言ってくれるか」
「ああ、僕等が広東省と福建省にな」
「海南省と壮族自治区をやな」
「掌握するまでな」
 正にその時までというのだ。
「それまでな」
「話してくれるか」
「そうさせてもらうな」
 郭も今は茶を飲んでいる、そのうえでの言葉だった。
「今から。ただな」
「ただ?どないした」
「今は夜やな」
 郭は時間の話をした。
「そやからそろそろや」
「ああ、酒か」
「茶もええがな」
 今杯の中の茶は全部飲んだ、そしてその茶の味と香りを今も楽しみながらそのうえで施に対して話した。
「これからはな」
「酒やな」
「あたしはもう飲んでますが」
 美蓮は今も大ジョッキを手にしている、そのうえでの言葉だ。
「やはり夜ですし」
「酒や」 
 郭は今度は嬉しそうに言った。
「それを飲みながらや」
「楽しんで」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「話そうな」
「それでは」
「ほな話すわ」
 郭はあらためて言った。
「まずは赤ワインや」
「あれっ、自分ワイン派か」
「酒は何でも好きやが」
 こう施に返した。
「今はや」
「ワインを飲みたいか」
「そんな気分でな」
 それでというのだ。
「今はや」
「赤ワインか」
「まずはそれを飲んで」
 そしてというのだ。
「その後でな」
「他のお酒か」
「そうしたい」
「そやねんな」
「あたしはこのままでええです」
 美蓮はビールを美味そうに飲みつつ応えた。
「ビールで」
「自分ビール派か」
「いや、何でも飲みますけど」
「今はか」
「ビールです」
 それを飲みたいというのだ。
「それで飲んでます」
「そういうことか」
「はい、ほなあたしもですね」
「聞かせてくれるか」
「そうさせてもらいます」
 美蓮も施に話した。
「そうさせてもらいます」
「ほなな」
「今からな」
「そうさせてもらいます」
「今思うとかなり昔やな」
 郭はその赤ワインを飲みつつ言った。
「ほんまに」
「そうなんか」
「思えば遠くに来たもんや」
「日本の歌手の言葉やな」
「起きた世界でのな」
「そやったな」
「ああ、ただな」
 ここで郭はこうも言った。
「このワイン美味いな」
「普通に売られてるワインや」
「高いもんやないか」
「別にな」
 施はこう答えた。
「居酒屋で売ってるみたいな」
「そんなワインか」
「そや、ええワインでもないで」
 特にというのだ。
「ほんまにな」
「その割に美味いな」
「そうか、じゃあ自分も飲むわ」
「そうしたらええわ、美味いもんはな」
「皆でやな」
「飲み食いするのがな」
 まさにというのだ。
「一番や」
「ええな」
「そや、ほな飲
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