第十幕その六
[8]前話 [2]次話
「今度機会があったらね」
「その湖に行って」
「それでタキタロウを確認したいんだ」
「そう考えているんだね」
「そうなんだ、その時はね」
まさにというのです。
「是非共ね」
「タキタロウを調べたいんだね」
「あの未確認動物を」
「そうしたいんだね」
「是非共」
「そう考えているんだ、だから行きたいよ」
先生は目をキラキラさせて言いました。
「何時かはね」
「その時は僕達も一緒だよ」
「一緒に行って楽しもうね」
「そうしようね」
「是非ね、東北も凄いんだ」
学者さんとしてのお言葉です。
「学べることが多いんだ」
「タキタロウだけじゃないね」
「他にも先生の興味があるものが多いね」
「そうなのね」
「そうだよ、歴史も面白いし農業もそうで文化もね」
そういったものもというのです。
「それでね」
「自然も面白くて」
「タキタロウもその中にあって」
「それでだね」
「行きたいんだね」
「そうなんだ、タキタロウ以外にも男鹿半島のナマハゲに」
そうしてというのです。
「それで遠野にも行きたいよ」
「あの河童や座敷童の」
「あそこにも行きたいんだ」
「そうして学びたいんだね」
「津軽に行けばね」
今度はこの地域のお話をしました。
「太宰治さんについて学べるからね」
「津軽ってあの人の故郷だったね」
「津軽の大地主さんの家に生まれてね」
「お家の人今もあちらに住んでいて」
「政治家の人もおられるわね」
「その太宰さんのこともね」
東北に行けばというのです。
「学べるからね」
「だからだね」
「機会があれば行きたいんだ」
「先生としては」
「そうだよ、行きたいよ」
本当にというのです。
「関西全域に北海道は巡ったけれどね」
「東北はまだだったね」
「あちらは」
「あと山陰山陽や九州も」
「そうしたところもね」
「東海の殆どもだったね」
「結構日本に来て長いけれど」
先生は皆にお話しました。
「けれどね」
「それでもだよね」
「関西は全部行ってね」
「北海道や沖縄に行って」
「色々巡ったけれど」
「それでもね」
先生はさらに言いました。
「まだまだ行っていない地域は多いよ」
「是非行きたいよね」
「日本にいるなら」
「それならね」
「そうしたいよね」
「本当にね」
「そう考えてるよ」
こう言うのでした、そうしてです。
先生はお家に戻って置時計を見ました、そして言いました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ