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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 
第十幕その五
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「その場合もね」
「しっかり考えてみると一種類とは限らないわね」
「言われてみれば」
「本当に」
「ネッシーの種類も」
「そうなんだ、あと昔鯨類の可能性もあるよ」
 この生きもののお話もしました。
「今の鯨と違った外見のね」
「その鯨は細長かったんだよね」
「今の鯨よりもずっと」
「恐竜に近い外見でね」
「後ろ足は鰭でもモササウルスに似てたって」
「そんな風の姿でこの生きものも未確認動物に入っているから」
 今も生きているかも知れないというのです。
「だからね」
「その生きものの可能性もあるんだ」
「何か色々だね」
「ネッシーと一口に言っても」
「そうだよ、ネッシーはそれ自体が学問なんだ」
 そう言っていいというのです。
「未確認動物の中にあるね」
「一体どういった生きものか」
「それでどうして暮らしているのか」
「そのことを考えて検証していく」
「立派な学問なのね」
「そうだよ」
 まさにというのです。
「だから僕はそちらも学んでいるんだ」
「先生はあらゆる学問をしているけれど」
「未確認動物もだね」
「そちらも学んでいて」
「それでだね」
「今スコットランドの自然環境を学んでいてね」
 そうしてというのです。
「そのことも思ったんだ」
「スコットランドっていうとネス湖は一番有名な湖だしね」
「他ならぬネッシーのことで」
「それでネッシーのことを今僕達とお話したんだね」
「そういうことだね」
「そうなんだ、日本にも未確認動物の話は多いけれどね」
 今自分達がいる国にもというのです。
「北海道に行った時クッシーのお話をしたね」
「あの湖に行った時にね」
「そうだったね」
「残念ながら見ることは出来なかったけれど」
「クッシーのお話もあるね」
「九州の池田湖にはイッシーがいるしね」
 この未確認動物がというのです。
「陸地でもツチノコやヒバゴンの話があるね」
「西表島にはイリオモテヤマネコ以外にもネコ科の生きものいるっていうし」
「先生が動物園に連れて帰ったヒヤンやハイも元々そうだったし」
「ニホンオオカミだってその扱いだったわ」
「絶滅したと言われていて」
「日本は山が多くて湖も川も多いからね」 
 そうした自然環境だからだというのです。
「そして四方は海だからね」
「未確認動物の話も多いね」
「海で大きなお魚もいるし」
「長崎の海でモササウルスの死骸引き揚げたってお話もあったね」
「ある漫画家のお兄さんが漁師さんで」
「そうしたお話もあって存在が間違いないのは」
 その未確認動物はといいますと。
「タキタロウだよ」
「東北のある湖にいるんだよね」
「見た人もいるし魚群探知機にも反応があるし」
「食べた人もいたね」
「そうだった
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