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展覧会の絵
第七話 老婆の肖像その一
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きりとしたものではなくともね」
「微かにでもですか」
「だから。学園のならず者でもその顔は歪むんだよ」
 十字はあの四人組を思い出しながら述べた。
「そして悩みや苦しみも」
「そういったものも」
「顔に出なくとも。目にも出るし」
 目、十字はそれも見ていた。
「そして気にもね」
「オーラですね」
「そう、それが一番わかるかな」
「人には誰もがオーラがあるからですね」
「それを見られたならば」
 それならばだというのだ。これは十字がこれまでの経験で見てきたものだ。そしてだ。
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