第五百七話 和歌山の馳走その十二
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「そこはわかっておいて下さい」
「中の人は別だぜ」
「そうでござったな」
「おう、そういうことでな」
「これからもお願いします」
「わかったでござる、由紀江殿とも長いお付き合いでござるし」
このこともあってというのだ。
「これからもでござる」
「宜しくな」
「こちらこそ」
「それでファッションセンスでござるが」
ユキカゼもその話に加わった。
「確かに学校は何処も素敵な制服でござる」
「私達の学校もそうね」
美琴もそれはと頷いた。
「それで私服も悪くないわ」
「しかし氷室さんはだ」
リップルも言う。
「それだけはどうかと思う」
「正直に言うとね」
美琴は腕を組んで言った。
「最悪よね」
「そう言うしかないな」
「氷室さんにも助けてもらってるし」
「いい人だと思うがな」
「けれどね」
「ファッションセンスだけはな」
どうしてもというのだ。
「最悪だな」
「言うことは言わないとね」
「ご本人の為だ」
「それでも言い過ぎだ、だが俺のセンスの何処が悪い」
あくまでわからない氷室だった。
「わざわざオーダーメイトしているというのに」
「オーダーメイトでなくても駄目なものは駄目ですよ」
夏目もそれはと話した。
「やっぱり」
「ではオーダーメイトを止めるべきか」
「素直にアドバイスを受けて」
他人のというのだ。
「そのままの方がいいです」
「もうそれが一番だな」
鬼姫も呆れ顔で言う。
「氷室さんは幾ら何でも有り得ない」
「本当に誰かのアドバイスを聞いてね」
ディアンヌもどうかという顔である。
「そのままでいくべきだよ」
「そうしたら言われないか」
「僕もそう思うよ」
鬼姫と同じくというのだ。
「本当にね」
「そうなのか」
「うん、そうしていこう」
「そうなのか」
「うむ、私も賛成だ」
アインズも厳かに話した。
「氷室殿は人の話を聞ける人でもあるからな」
(それで何でこんなにセンス悪いだろう)
心の中で呟きもした。
(その辺り謎だよな)
「そうするといいだろう」
「氷室さんは背が高くスタイルもよくてお顔立ちも整っていますので」
アルベドも話した。
「多くの服が似合うかと」
「そうなのか」
「はい」
実際にというのだ。
「そう思います」
「そうなのか」
「実際ルックスはいいよね」
「それもかなりね」
アウラとユーレも同意見だった。
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